六つ子の壮大な”ユメ”

□松野家と黒咲家
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今日も青空の朝がやって来た。
ここ、黒咲家の朝は………





「わぁ〜遅刻する〜!!!!」

「葵姉、はいハンカチ。」

「ティッシュもね!」

「あ、ありがとう紫真、紅姉さん!」

黒咲家次女の葵は、天然の中の天然でおっちょこちょい。
それを何時もフォローするのが、長女の紅と四女の紫真。
そして、それを見ながらいそいそと着替えてるのが三女の翠と、五女の黄楽と六女の桃。

「紫真お姉ちゃん、僕のはちまきどこー?」

「黄楽、あんたの頭に巻いてるのは何?」

「あはは〜あった〜!!!!」

「桃はまだ行かないの??」

「………………後………10分…」

それぞれがやりたいことをやっているので、朝からかなり賑わっている黒咲家。

「紅姉、私と翠は松野家に行ってから仕事に行くよ。」

「あ、うん。じゃあ6時頃やるからって言っておいて!」

「了解、行くよ翠。」

「っ………うん。」

こうして、今日も1日騒がしくて楽しい時間がやってくる。
























ー松野家ー

「おはようございます。」

「…………ございます。」

「あら〜いらっしゃい!」

この人は松野家の六つ子のお母さん。
頼りがいがあってとても優しい人。

「今日の夜はお世話になります。」

「良いのよ、大人数でやった方が楽しいしね!」

「………所で、まだ寝てるんですか?」

「そうなのよ、いい加減きちんとしてもらいたいんだけどね〜。」

「……すみませんが、起こしても良いですか?」

「勿論!」

おばさんに許可を貰って、階段を上がってあの六つ子の部屋の前まで来た。

「じゃあ、行くよ?」

「……コクン」

そのまま勢いよく扉を開けると………
まぁなんてことでしょう、顔がそっくりの六つ子が同じ布団で熟睡してるではありませんか。

紫真はそのまま勢いよく布団を剥ぎ取った。

「ニート達、さっさと顔洗って朝ごはん食べる!」

すると、一番扉側で寝てたのが起き上がった。

「あ、おはよー紫真!」

「おはよう十四松、相変わらずテンション高いな。」

「ハッスルハッスル、マッスルマッスル!!」

……うん、理解不能だ。

次に窓際から2番目の兄弟が起きた。

「……ん、何だ紫真と翠じゃないか。」

「……………………おはよ。」

「おはようカラ松、悪いが後のメンバー起こすの手伝ってくれないか?」

「あぁ、構わないぜ。 麗しいカラ松girlの頼みなr」

「おいクソ松、何生意気に紫真と話してんの?」

突然カラ松の胸ぐらを掴んだのは、四男の一松。

「おはよう一松。カラ松は別に悪くないから離してやってくれ。」

「……ッチ。」

渋々離した一松は、そのまま紫真を抱きしめた。

「ん、どうした?」

「………別に。」

「……そうか。」

紫真はそのまま一松の頭を撫でる。
すると、より一層抱きしめられた。

その光景を、後の兄弟が見ていて……


「あーあ、朝からお熱いことで。」

長男、おそ松。

「……何で、俺だけ………」

次男、カラ松。

「っあわわ、寝起きで翠ちゃんに会うなんて!!」

三男、チョロ松。

「一松兄さん嬉しそー!!!」

五男、十四松。

「……リア充爆ぜろ。」

六男、トド松。


「もう朝ごはん出来てるぞ?」

その言葉に、皆一斉に1階へ向かった。
残された翠と紫真は………


「………チョロ松、さん。」

「翠姉も仲良くなれるって。」

「……………」

「さ、あいつらの布団畳むの手伝って。」

「………うん。」











三男と四男の天使は面倒見が良くて、なんだかんだで一番6人に甘いと思う。
 

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