妖の友人の”ユメ”

□友人帳と用心棒
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小さい頃から、周りには見えないモノが見えていた。





それは、妖怪と言われる類いのモノ。





僕の祖父も同じような体質で、周りに馴染めなかった。





今日も、妖怪達に追いかけられる。





―…見たくて、見てる訳じゃ…ないのに。





『まてぇ〜、ヤマトぉ〜〜!!!!!!


名を、名を返せぇ〜〜!!!!!!!』





……訳解らん事を言ってるけど無視した。





蘭「はぁ、はぁ……じ、神社に!!」


妖怪には、清められたとこには来られないからな。
暫く、此処で体力を回復……っ!!!


―ズルっ!!……ッブチ!!!!!―


蘭「っつーったぁぁ!!!!!!!

何なんだよ、何でこんな所に縄が……って、な…縄??????」


―……ガタッ!! ガタガタ…―


?「…我を封印し呪縛が、今解けた。

感謝いたす。」


蘭「ちょっま、待て待て待てぇぇ!!!!

ど、どうするよ僕っ!!??」


やべぇ奴解き放った感じか!!!!!!!


―…ボンッ!!!!―















「はぁぁー、久し振りの青空です。



あ、封印を解いて下さって有り難う御座います。」


…中から出てきたのは、真っ白な猫???


「暫くぶりの青空ですね。」


蘭「……んで、な、なんの用??」


紅覇「あ、そうでした。では黒星ヤマト様。 私の名前と"あの御方"に会わせては頂けませんか?」



…………は、はいいぃぃぃ!!!!!!!!!!


紅覇「…って、もしかして……ヤマト様のお孫様ですか?」


蘭「あっ?? ま、まぁ…(汗)」


紅覇「まぁそうでしたか!



………もしかして、ヤマト様は…」


蘭「……とっくの昔に他界。」


紅覇「……そうですか。」



まさか、あのヤマト様がもういないとは。



やはり、人間の寿命は儚いですね。



蘭「あぁ…会いたい奴って誰?」


紅覇「えっと…ま、斑と言いまして。

わ、私の夫で御座います。」


―ボンッ!!!!!―


いきなり煙が上がり、次に目に飛び込んで来たのは……着物を纏った美しい女性に変わっていた。


紅覇「こちらの方が、接しやすいですか?」


蘭「あ、あぁ………」


紅覇「では、まず斑に会わせて下さいませ。」


いや、そんなこと言ったって……

人探し……妖怪探しなんて。


紅覇「あっ大丈夫です。 気配で居場所は解りますから。」



あ、さいですか……(汗)
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