この想いが届かなくても
□アリババとの出会い
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カシム!!
俺はだまされねぇぞ…国王のくせに何が俺たちの仲間だ
貴族、王族、てめぇら上の人間は!下の人間を踏みにじって生きてるクズ野郎じゃねぇか!!
俺たちみてえな汚ねぇ下の貧乏人が、飢えて死のうが腐って亡くなろうがいいと思ってんだろ!?
自分たちが贅沢に暮らすためならよぉ!?
シンドバッド…ドシュッ
!?
黙れ。
ジャ…ジャーファルさまっ……
お前は何も知らないだろう。シンドバッド王が、どれほど自分を犠牲にして生きてきたか。
ジャーファルさまっ!
止めに入ろうとした私を、シンドバッド王が片手で制する
知らない野党が……
ザシュッ
王っ!
やめろ、ジャーファル
ジャーファルの振り下ろした鏢を、シンドバッドが片手で掴んで止める
我に返ったジャーファルは、真っ青な顔で王に謝罪をする
王は特に気にした様子もなく、笑顔で答えた