番外編・リクエスト
□妹さんを俺にください
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「征十郎、ごめんね?みや兄あんなんで」
「いや、それだけあゆみが大事だって分かったからいいさ。いいお兄さんだね」
「そう?ふふ、ありがと」
家の近くの公園で、少しだけと言って話をする。
日が沈んでいく茜色に包まれて優しく笑う征十郎は、本当にかっこよくて。
「ね、征十郎」
「ん?」
「好きだよ」
「っ!まったく、不意打ちは卑怯だよ」
ふっと、影がかかったと思ったら、頭を優しく引き寄せられて、触れるだけのキスをされた。
「俺も、好きだよ」
「っばーか。不意打ちじゃん、そっちこそ」
こんな幸せな日々が、ずっと続きますように。
~end~