成り代わり的MY LIFE
□心美しき大空の君
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「ゆのちゃん、ママですよ」
激痛が過ぎ去ったと思えば、目の前には知らない女の人がいて、誰かの名前を呼んだ。
ゆの?私なのかな?あれ、私の名前、なんだっけ。
手を前に伸ばせば、そこにあったのはもみじのような小さな手。赤ちゃんの手だった。
何かで読んだことがある、赤ちゃんは生まれた直後、目が見えない。けどそれは、見えたものを脳が認識できないから見えないことになるらしい。
あっているかは、分からないけど。
今分かることは、私は、この目の前の女の人の言う"ゆの"だということ。
ああ、どうやら私、転生したみたいです。