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私は玄界の人間ではない。
密偵として送り込まれた近界の人間。
こちらでいう人型近界民だ。
こともあろう事か私は玄界の人間に恋をしてしまった。
それに気づいた上司は私に送ってきたものを今現在、彼に向けている。
好き、好き。好きなのに。
もし、やり直せるならまた二人で、君が初めて連れてってくれたあの夏祭りの花火でも
見に行きたいね。
ごめんなさい。そんなこともう無理だと分かってるのに。
最初から、私達は違い過ぎた。
他の世界の人間だと、道具のように思っていた私と、自らの世界を守るために、いろんなものを捨て打った貴方とでは。
ごめんなさい。ごめんなさい。
でも、でも、好きなの。
愛しているの。
あぁ、運命ってこんなにも残酷なのね。
どうして逃げないの?どうして私を愛してくれたの?
この未来が視えていた筈なのに
最後のリボルバー