operation!

□正式入隊日
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「奏さんもここに残るんですか?」

「今年の子達のデキが見たいからね」

「わかりました。改めて、攻撃手組と銃手組を担当する嵐山隊の嵐山准だ。
まずは、入隊おめでとう」

自己紹介と一言のお祝いを忘れないあたり流石毎年担当についているだけある。

「忍田本部長もさっき言っていたが、君達は訓練生だ。
B級に昇格して正隊員にならなければ防衛任務にはつけない
じゃあどうすれば正隊員になれるのか
最初にそれを説明する
各自自分の左手の甲を見てくれ」

その言葉通り遊真も手の甲へ視線を落とす。

「『1000』…?」

ほとんどの訓練生が意味がわからずにいる。

「君たちが今起動させているトリガーホルダーには各自が選んだ戦闘用トリガーが一つだけ入っている
左手の数字は…君たちがそのトリガーをどれだけ使いこなしているかを表す。
その数字を『4000』まで上げること。
それがB級昇格の条件だ」

わかり易く、かつ爽やかに説明した嵐山。
さらに補足として仮入隊での上乗せポイントまでも説明する。

「上乗せは…今回は三人2000ポイント前後、ね」

軽くデータを見た奏が説明を引き継ぐ。

「勿論、過去の例でも仮入隊での上乗せポイントがある者はB級昇格のスピードも、そこから昇格後すぐにA級チームからの誘いも大体ある。
でも、上乗せポイントに胡座をかけばすぐに追いつかれるわ。」

その発言に上乗せポイントの偉そうな3人が少しギクッとした。

「ポイントを上げる方法は二つ、週2回の合同訓練で上位成績を残すか、ランク戦でポイントを奪い合う。
C級同士ライバルとして、仲間として切磋琢磨して頂戴」

そうニッコリと笑った。

「そう!まずは、訓練の方から体験してもらおう。ついて来てくれ」


と廊下へ進む。

「三雲くん」

最後尾にいた三雲に木虎が話しかける。

「木虎…」

「なんであなたがここにいるの?B級になったんでしょ?」

「転属の手続きと空閑の付き添いだよ 」

「あら、そっか三雲くん玉狛に転属するんだっけ?向こうでも頑張ってちょうだい期待してるわよー」

「あっ有難うございます!」


「おっキトラ久しぶり
おれボーダーに入ったからよろしくな」

考え込むような木虎。
しかし

「はいはい、先を行くわよ」

と奏が先を促す。

「おれ、なるべく早くB級に上がりたいんだけどさなんかいい方法ある?」

「簡単よ。訓練で全部満点を取ってランク戦で勝ち続ければいいわ」

「なるほど。わかり易くていいな」

「あの訓練結構めんどくさいのよく貴方達耐えてたわよね、上にいるの斬っちゃえば良くない?」

「ちょっ奏さん!」

「ごめんごめん!隠密訓練とかあんまりにもやる意味わかんなくって…」


奏の発言に木虎は少し怒ったように言い、それに奏が苦笑する


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