operation!
□正式入隊日
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「ヒロセオペレーター長…?」
と白髪の少年、空閑 遊真が思い出そうと何かを考える。
「あ、あの」
声を発したのは横に立つ三雲であった。
三雲の脳裏には約半月ほど前、所属支部の先輩、宇佐美の説明が思い出されていた。
────「今の攻撃手1位も元A級1位攻撃手1位の人も弧月だよ」
「元A級1位?」
「そう!私達オペレーターの頂点にして本部の裏番長!広瀬 奏オペレーター長!あの人は太刀川隊さんの姉弟子でちょっと前までは正隊員だったんだよー!」
───────────
「広瀬オペレーター長が元攻撃手1位でA級1位だったってほんとですか?」
その時大講堂がザワつく。
「A級1位!?正隊員のトップ…!」
「よく知ってるな!そうだぞ!」
「そうだそうだヒロセオペレーター長。宇佐美先輩がトリガーの説明の時についでに説明してくれたんだ」
「あぁ、なるほど栞がね。そうよ。と、言っても今は有事の際にしか戦闘には出ないのよ。たまーに模擬戦はしてるけどね」
「へぇ…じゃあ今度戦ってよ」
とニヤリと悪そうな笑みを遊真が浮かべた。
「く、空閑!」
「…あははっ!好戦的な子は嫌いじゃないわ。あなたの強さは知ってる。でも、まずは、正隊員に上がってきなさい。話はそれからよ」
と笑うと
「はいはい、時間がないから移動するよ」
と時枝が声をかけた。
「おっ、そうだな!じゃあ攻撃手と銃手はこっち、狙撃手はそっちの」
「嵐山隊佐鳥でーす!こっちに狙撃手の子は集まって〜!」
と佐鳥が召集をかける。
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