司令の戦闘人形

□人形のわがまま
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すると木虎と米屋が突入したマンションから胸にスコーピオンを刺した米屋とそれに引きずられた木虎が飛び出してきた。

「弾バカ!出番だぞ!」

「誰が弾バカだ蜂の巣にするぞ
アステロイド」


「! バイパー…」

咄嗟にフェルミリアは変化弾でいくつかの通常弾を打ち落とすも、短時間で割った変化弾では弾数が足りない。

しかし時枝がテレポーターで移動し盾を張る。

「…時枝、さすが、でも当真、いる」

パッ

と時枝が頭を狙撃される。

グイッと時枝が機転を利かせて、木虎の腕を引く。

「…バイパー」

ドッ

と数発の変化弾でまたしても撃たれた当真の弾を相殺する。

が相殺した弾のすぐ後ろにもう一発隠されていた。

「…ムカつく」

木虎の足がその弾で撃たれてしまう。

「すみません嵐山さん。先に落ちます」

「とっきーと木虎の片足か。まぁ損はしてないな。あとよろしく〜」

二つの閃光が飛ぶ。

「当真さんに美味しいとこもってかれたな。ってかフェルのコントロールほんと変態だな。狙撃手の弾丸落とすってなんだよ…敵になるとこえーって良く分かるわ…」

ザザッ

「すみません嵐山先輩、フェル先輩。詰めを誤りました」

「反省は後だ。まだ終わってないぞ」

「まだ三輪さんと公平に当真もいるよ。今は前の行動を見る時じゃない」

「…はい」

「これで3対3。しかも二人は足を封じた。このまま捻り潰す」

「だーけどフェルにだけは注意しろ。あいつは一発で仕留めないとカウンターがこえーぞ」

「…わかってます」

「…でも、佐鳥も生きてること、多分忘れてる」


ドンドンッ

ドッドドン

嵐山、木虎、フェルミリアVS三輪、出水の地上戦。

「嵐山先輩!わたし達の足じゃいずれ追いつかれます!フェル先輩の盾と変化弾ではジリ貧になります!狭い道を利用しましょう!」

「了解だ!当真の射線に入るなよ!」

「当真の弾は落とせるけど当たりには行かないで」

路地に入る。2人の前にはフェルミリアが立ちトリオンキューブを大量に生成し構える。

「あー…迂闊に撃てねぇな…」

「…多分あの人たち民家に沿って動く。警戒してるのはカウンターだけ。遠巻きに削ってくるよ…でも、三輪さんなら、迅のほうに向かって出てくるように釣ってくる。だから」

「あぁ、賢。まだいるよな?」

「はいはい。ひっそりと生きてますよ」

「何やってるんですか佐鳥先輩。真面目に働いてください」

「この辺マジで射線通んないんだって!なんか当真さんもこっち来てるし!」

「迅、味方狙撃手の事多分考えてなかったから…」

「レーダーの精度を10秒だけ上げてくれ。三輪たちの正確な動きが知りたい」

「了解!」

「…やっぱりなフェルの言う通りだな。迅の方に向かってる」

「三輪先輩と出水先輩はそうすね。当真さんは『バッグワーム』着てるから分かんないすけど」

「当真は多分向かってない。多分…だけど…」

「いえ、罠なのなら出てきたところを狙撃するのに構えてるはずです。フェル先輩の言う通りだと思います」

「…ほっとけないから出なきゃ…木虎ちゃんは当真、頼める?」

「…え?」

「…綾辻」

「はい嵐山さん」

「この辺の狙撃ポイントを洗い出してくれ」

「了解しました」

「賢、木虎、フェルも働いてもらうぞ」


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