operation!

□プロローグ
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「ほら。高校生は帰んなさーい!唯我は帰ったんでしょ?」

奏は手を振り帰るように促す。
時刻は既に午後9時を過ぎていた。
太刀川は大学生なのでよしとしても国近、出水は午後10時以降は補導対象なのだ。
それはボーダーであっても例外ではない。
緊急時以外、任務外での活動の22時以降の禁止が通例。

「あいつもついて来たがったけど蹴って帰したました」

「・・・・出水って唯我に厳しいわよね」

と奏は頬を引きつらせた。

「まぁ、唯我なんで。」

安定の扱いにもう何も言うまい。

「はは・・・じゃあほら帰りなさい。慶は忍田さんにレポートの進度の報告してからね」

と太刀川を睨むと既に太刀川は逃げる準備をしていた。

「いや、俺はこいつら送らねーと「柚宇さんは俺が送るんで来なくていいっスよ」なんだ出水ィ!?裏切ッ「慶」・・・・はい」

逃げる口実に部下を使う辺り救いようがない。一度だって送ったことなんてないくせに。
再び出水は太刀川に呆れた。

逃げれば後日5倍程の小言や説教の嵐が目に見えてるので太刀川は諦めて忍田の元へ出頭する事にした。気分は指名手配犯のそれと変わらないだろう。真っ白なword画面は無情にも家で留守番している太刀川自身のパソコンが表示しているはずだ。


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