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□甘えてきてほしい
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ミナトside

突然だけど俺はクシナと結婚した

ちゃんとお互いのことを確かめあって
結婚しよう決心した

そして結婚式を挙げた

皆、俺たちのことを快くお祝いしてくれて
俺は泣きそうになったけど堪えた

クシナは我慢できずに泣いちゃってたよね

こんなにクシナが喜んだり泣いたりして
俺はそう思うと、とても幸せな気持ちになった

結婚して次の日に俺は

結婚したばっかりだったからしばらく非番をとらせてもらうことにした

皆もそれに賛成してくれた

そして、最初の休みはクシナと家の荷物の整理でバタバタして忙しかったから
その日はゆっくりとできなかった


そして二日目

昨日で荷物の整理が終わったから、ようやくゆっくりできる日になった

ゆっくり過ごすといっても、そういう意味での過ごし方じゃない

クシナとゆっくり過ごしたかった

俺は朝にベットから起きると、寝室からでも分かるようにいい匂いが漂っていて

俺はその匂いを嗅ぎながらその場所へと向かう

寝室から目の前にある扉を開けると、俺の目の前にはダイニングテーブルがあって
左を見るとリビング、右だとキッチンがある構図になっている

さっきの匂いは言わずもがキッチンからだ

きっとクシナだ...いや、クシナしかいない

俺の最愛の妻であるクシナ

キッチンの方へと行くと、クシナが味噌汁を作っていた

匂いの正体は味噌汁か...どうりでいい匂いだと思ったわけだ

そう思っていると、俺の気配に気づいたのか
クシナがオタマを持ちながら振り返る

「あっミナト! おはようだってばね!」

ニコッと満面な笑顔をしてくるクシナがとても愛しく思えて

俺は思わずクシナを抱きしめてしまう

「えっ?!/// ちょっ、ちょっとミ、ミナト?// どうしたんだってばね!!//」

あっ...これは興奮してる

抱きしめることなんて日常茶飯事なのに

やっぱり意識しているのかな

クシナ...可愛いな

「ん? いや、クシナがあまりにも可愛くて思わず抱きしめちゃった」

そう笑いながら体を離すと

クシナは顔を真っ赤にしてオタマとあいている手で真っ赤な顔を見せないように隠した

...つもり、だと思うけど

全然隠しきれてないよ

そんなクシナは

「見るな〜!/// 絶対見るなってばね//」

と言っている

「見るなって言われても...クシナ、全然顔が隠しきれてないから見えちゃうよ?」

「えっ...〜っ/// う...うるさいだってばね!//」

プイッとそっぽを向いて拗ねてしまった

こんなことで拗ねちゃうなんて...小さいときと同じだね

まったく変わってないな〜と思う

でも、小さいときと変わらずに今のままでいてくれて俺は安心する

クシナはクシナだ

やっぱり変わらないでいてくれて嬉しい

まだ拗ねているクシナの頭を優しく撫でてあげると

また更に顔を赤くした

俺はワザと「あれ? どうしたの? クシナ 更に顔が赤くなっているけど...」って言うと

「うっ.../// もっもうミナトはテーブルに座っておいて!// そろそろご飯できるだってばね!!///」

そう言って、俺をキッと睨みつけて視線を味噌汁の方へとうつしてしまった

「クスクス...ん! わかった!」

俺はテーブルに行き席に着いた

料理が出来上がるまで新聞でも読んでおこうか...

そう思い、新聞を手に取って

何か面白い話題がないかと、新聞をペラペラと捲る

何枚か捲っていると、ある一つの話題に目が入り

捲っていた手を止めた

その話題とは...
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