薄桜鬼(現代・オリキャラ)

□壬生警察署 生活安全課4
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「アイちゃん、随分とお客様に気に入られたみたいだね〜」
カイの元へ行くと、恐らく一連の経緯をみていたであろう彼が茶化してきた。
「レンさん、他人事だと思って。」
「そんなことないよ〜」
そういって、カイは自身の後頭部をトントンを指差す。
後頭部…まさか?!
髪の毛を直す素振りでソコに触れれば、さっきまではなかった筈の小さな違和感ー
ハッとカイを見上げれば、ニヤリと口角を上げている。
「本当、隅に置けないなぁ〜」
カイの小さな呟きに、悔しさがさらに増す。
小さなソレー恐らく盗聴器を仕掛けたのは、間違いなくあの人…山崎さんだ!
口説くような素振りを見せてスタッフに近づき、盗聴器を仕掛けて情報を手に入れるー
自分達も取る手段ではないか。
そんな初歩的な手段のターゲットにされただけでなく、まんまと仕掛けを許してしまったことに、煮え繰り返るほど腹が立った。
悔しいー
すぐにでもマスクを外してやりたかったが、そんなことをしては自分達が疑われる。
これはもう今日の仕事が終わるまでは外せない、けれど、せっかくのチャンスを逃すことはできない。
「負けませんよ」
しっかりとカイを見据えて告げた。
任務は続行する。
あくまでもいちスタッフとして、だが必ずターゲットから近づかせてみせる!
そう決意を新たにして、私はフロアへ…そして、バーレスクダンスが始まろうとしているステージへと向かった。
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