薄桜鬼(現代・オリキャラ)

□壬生警察署 生活安全課3
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壬生警察署から徒歩15分の駅で電車に乗り、そこから2つめの駅で降りる。
生活安全課 伊賀雪花が住むマンションはここにある。
独身寮が徒歩10分程のところにあるが、敢えてこの地域と部屋を選んだ。
独身寮がかなり年季が入っていて、女性が暮らすにはあんまりだ、というのが千鶴ちゃんと私の共通理由だったけど、私には別の理由がある。
オートロックを解除し、背後の気配に留意しながら誰も来ないことをミラーでも確認する。
再びロックがかかったら、やって来たエレベーターに乗り込んでーー
ボタンを押す事なく顔を近づけるとエレベーターは最上階である10階を通り過ぎて停止した。
表向きは10階へ着いたことになっているし、伊賀雪花の部屋はこのマンションの10階3号室ということになっている。
扉を開くと、目の前はすでに部屋になっていて、先客達が待っていた。
「遅いぞ、ファイ。」
「定時ピッタリに上がったんですけどね、太郎さん。」
整髪料で短めの赤髪を立てた男は太郎さん、もといーー
「ふははっ!カッパが今日のW太郎さんWかよ。」
キツネのように細い目が印象的な男、カイ。
「笑い事じゃねーし。お前らも太郎じゃんか。」
「まぁあんたの場合、太郎じゃなくてもWカッパWだからね、まだ太郎の方がいいんじゃない?」
一重の目と赤いアイラインが映えるロングヘアの女、ミュー。
「なんだよ〜、ファイといい、カイもミューもかっこいいコード取りやがって。俺だけ何でカッパなんだよ〜。」
「それしかコードが余ってなかったんだから、我慢しなさいよ。貰えただけマシじゃない。」
これが、私の仲間達ーー
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