薄桜鬼(現代・オリキャラ)

□壬生警察署 生活安全課3
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こっちはひと勝負だ…というのに、
「お飲み物のお代わりはいかがですか?」
「あ、ちょーだい」
「総司、ほどほどにしておけ。」
なぜ今夜に限ってこの人達がいるのだろう。
「クスクス…今夜はせっかくのパーティーですから、お連れ様方もどうぞ。」
いっそ酔い潰れて欲しい。
「いや、すまないが俺は遠慮しておこう。」
「はぁ…烝くんまで飲まないつもり?ここに来て飲まないとか何しに来たのって感じだよ。」
ホント、一課の沖田さん、斎藤さん、山崎さんが来ているなんてあり得ない。
ドレスコードが仮装となっているためか、3人はメン・イン・ブラック風の黒スーツにサングラスをかけている。
そのジャケットのポケットに入っているのは間違いなくホンモノの拳銃だし、入口の黒子がなぜ彼らを素通りさせたのか理解できない。
(一課もこの店には目をつけているし、彼らにもターゲットがあるはず…)
今日は店内担当をしているカイに早く相談しなくてはと、目を覆う仮面越しに視線を巡らせる。
表面には笑顔を貼り付けたまま、沖田さんへグラスを渡し立ち去ろうとしたその時ーー
「待ってくれ。」
空いた右手を掴んだのは、山崎さんだった。
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