小説

□偽りだらけの※
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どうして、こんなことになったんだろう。


裕福じゃあない。
だけどそれなりの幸せがあって、どこにでもあるごく平凡な家庭だと思っていた。

母さんは俺がまだ十の頃に病気で死んじまってはいたが、その分父さんからの愛情をたっぷり注がれて育ってきた。

その愛情は、純粋なものだと疑わなかった。






あの日が来るまでは。
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