短編(過去作)

□変わらぬ君と
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俺が黒の教団に来てから変わらないもの。

1.俺の部屋
2.アイツの口癖「おいで」
3.俺とアイツの習慣――添い寝
4.俺とアイツの距離
5.俺の、アイツへの想い






「お帰り、神田!」
「……あぁ。」
任務から帰ると、俺の部屋には先客がいた。
いつものことだから、もう昔のようにいちいちびびったり、キレたりはしないが。

当たり前のように俺のベッドの上に転がりながら、アイツは俺の方に手を伸ばした。
「怪我、した?」
「するわけねぇだろ。」
「あはは、そうだよね。神田は強いもんね。」
声は笑っているが、顔が笑っていない。

いつからだったか。
コイツがこんな偽物の笑顔を貼り付けるようになったのは。

「馬鹿にしてんのか。」
「まさか。神田は本当に強くなったよ。前はあたしが守ってあげてたのにね。」
「……フン。」

昔追いかけていたあの大きな背中は、今では俺の腕の中にすっぽりと収まってしまうほど小さくなっていた。
いや、正確には、俺がコイツを追い越したんだ。

「ほら、ユウ――」

見た目は変わっても、
俺は、俺らはあの頃のままだ。

「――おいで。」







(……あぁ。)(お前が望むなら、)


******
元拍手お礼文。お礼感のなさがひどい。

プロットも何も残っていないので曖昧ですが、三部作予定でした。
神田さん視点→ヒロイン視点→終幕にするつもりだったのかな。

これを読むにどうもヒロインは戦線離脱しているのかなって印象を受けたのですが、番外編では普通にエクソシストやってるし、当時の私の考えが読めません。困った。

共依存のイメージでしょうね。

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