短編(過去作)
□四人喧嘩
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それは突然やって来た。
「貴様らッ.....!刻むzヒック..」
「「......え?」」
いつものように、ラビ(とあたし)が神田をからかい追われていると、神田の体に異変が起きた。
それまで全力疾走していたあたしたちも、立ち止まり神田の方に向き直る。
「ユ、ユウ?どしたんさ?」
「神田?今、ヒックって……」
「言ってヒックねぇっ」
確実に言ってるよ。と思ったけど、あたしたちと神田の距離はかなり近づいている。ここは神田を諌める方が優先!
「神田。さっきはごめんね、あたしが悪かった」
「......チッ」
どうやら許してくれたみたい、あたしはね!ラビは知ーらないっ。
「どうしよっか、そのしゃっくり」
「治らねぇとまともに会話できないさ」
頭を捻るあたしたちに、神田が口を開く。
「....ヒック.....ひゃっくりだろ」
「「は???」」
神田をポカーンとみるあたしたち。
「....だから、しゃっくりじゃなくてックひゃっくりだろ」
しゃっくりに襲われながらも冷静さを保とうとする神田。かわいっげふんげふん
「あぁ、何かと思えばそんな事?しゃっくりだよ」
「...いや、ひゃっくりだろ」
「しゃっくりだよ」
「ひゃっくりだろ」
「しゃくりあげるから、しゃっくりだよ」
「...百回出たら死ぬかッらひゃっくりだ」
「しゃっくり!」
「ひゃっくり」
「...何やってんですか、このお馬鹿2人は」
「どうしたの?」
あたしと神田が不毛な争いを始めたところで、アレンとリナリーがやって来た。
「アレン、リナリー!それが、2人はしゃっくりかひゃっくりかで喧嘩してるんさ」
「ちょっとアレンさーん?ヒドいよ!あたしは馬鹿じゃない!!!神田は馬鹿だけど!」
「はっ馬鹿はてめぇだろ」
「あたしは違うもん!」
「どうでも良いですけど、痴話喧嘩なら余所でやって下さい。五月蝿いです。」
「アレンさん辛辣ぅぅ!!?」
南極の氷よりも冷たい目で見下ろしてくるアレン。
「そうですよね、リナリー」
「え?あ、えっと.....」
先程の目はなんだったのか、リナリーには爽やかに笑いかけている。
「ってか、痴話喧嘩じゃない!」
「痴話喧嘩ですよ」
「刻むぞ、モヤシ」
「モヤシじゃないって言ってんだろ、パッツン」
「黙れ、白髪」
「だいたい神田はいつもいつm「もうっ!3人共喧嘩しないのっ」
「まぁまぁ、リナリー。喧嘩するほど仲が良い、さ♪」
「「「ラビ(てめぇ)に言われたくない(ねぇ)(です)」」」
「うっ......」
4人喧嘩
(あれ?神田、しゃっくりは???)
(.....怒りで収まった)
(嘘ぉっ!!!??)