短編(過去作)

□四人喧嘩
1ページ/1ページ

それは突然やって来た。




「貴様らッ.....!刻むzヒック..」


「「......え?」」


いつものように、ラビ(とあたし)が神田をからかい追われていると、神田の体に異変が起きた。
それまで全力疾走していたあたしたちも、立ち止まり神田の方に向き直る。

「ユ、ユウ?どしたんさ?」

「神田?今、ヒックって……」

「言ってヒックねぇっ」

確実に言ってるよ。と思ったけど、あたしたちと神田の距離はかなり近づいている。ここは神田を諌める方が優先!

「神田。さっきはごめんね、あたしが悪かった」

「......チッ」

どうやら許してくれたみたい、あたしはね!ラビは知ーらないっ。




「どうしよっか、そのしゃっくり」

「治らねぇとまともに会話できないさ」

頭を捻るあたしたちに、神田が口を開く。


「....ヒック.....ひゃっくりだろ」


「「は???」」


神田をポカーンとみるあたしたち。


「....だから、しゃっくりじゃなくてックひゃっくりだろ」

しゃっくりに襲われながらも冷静さを保とうとする神田。かわいっげふんげふん

「あぁ、何かと思えばそんな事?しゃっくりだよ」

「...いや、ひゃっくりだろ」

「しゃっくりだよ」

「ひゃっくりだろ」

「しゃくりあげるから、しゃっくりだよ」

「...百回出たら死ぬかッらひゃっくりだ」

「しゃっくり!」

「ひゃっくり」





「...何やってんですか、このお馬鹿2人は」

「どうしたの?」

あたしと神田が不毛な争いを始めたところで、アレンとリナリーがやって来た。

「アレン、リナリー!それが、2人はしゃっくりかひゃっくりかで喧嘩してるんさ」

「ちょっとアレンさーん?ヒドいよ!あたしは馬鹿じゃない!!!神田は馬鹿だけど!」

「はっ馬鹿はてめぇだろ」

「あたしは違うもん!」

「どうでも良いですけど、痴話喧嘩なら余所でやって下さい。五月蝿いです。」

「アレンさん辛辣ぅぅ!!?」

南極の氷よりも冷たい目で見下ろしてくるアレン。

「そうですよね、リナリー」

「え?あ、えっと.....」

先程の目はなんだったのか、リナリーには爽やかに笑いかけている。

「ってか、痴話喧嘩じゃない!」

「痴話喧嘩ですよ」

「刻むぞ、モヤシ」

「モヤシじゃないって言ってんだろ、パッツン」

「黙れ、白髪」

「だいたい神田はいつもいつm「もうっ!3人共喧嘩しないのっ」

「まぁまぁ、リナリー。喧嘩するほど仲が良い、さ♪」

「「「ラビ(てめぇ)に言われたくない(ねぇ)(です)」」」

「うっ......」





4人喧嘩






(あれ?神田、しゃっくりは???)
(.....怒りで収まった)
(嘘ぉっ!!!??)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ