小説
□優しい寝息
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おまけ
「ともえ…」
……?
「ともえ…むにゃむにゃ…」
…寝言?今にもヨダレが垂れそうで可愛らしい。
寝言に返事をしてはいけないと分かっているけれど
思わず「はい?」と柔らかく答えてしまう。
「ともえ…おっぱい…」
「え…?」
「おっぱい…吸いたい……むにゃむにゃ…」
「…………」
彼の両の頬を軽く引っ張る
それでも彼は起きない。
可愛い顔がお餅みたい柔らかく伸びた。
普段の整った顔とは違い愛嬌のある顔に変わる。
「もぅっ…助平なひと…」
そう言う私の顔はきっと笑っている。