氷帝
□最後に伝えること
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跡日
「じゃあ、一週間後までにこの紙は提出するように。」
「日吉〜俺一枚じゃ足りないよ〜、」
「足りない奴は取りに来い」
全く、あの人はいつもこの人数をまとめていたのか。
「日吉〜宍戸さんになんて書けばいいと思う?やっぱりさあ
「うるさいぞ鳳。早くトレーニングルームへ行け。」
本当にあいつは宍戸さんが引退したらどうするんだ?ダブルス組めるのか?
「でも日吉はさ、跡部さんになんて書くの?」
「なんでそんなこと聞くんだ?」
「だって好きなんでしょ?
伝えないの?」
「いいから早く行こうぜ」
俺は充分なんだ。あの人と戦えて、U17があったから、こんなにも長くあの人を見ていられて。
本当はとっくに終わっていたもの、
「もう終わらせなきゃなんだ………
「日吉、どうしたの?早く行こう」
ああ、もうこんなんになるんだったら
好きになんなきゃ、良かったんだ。