戦姫(キングダム)

□ロンドH
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〜3年前・趙国北部〜

平原を挟んで秦国軍と趙国軍が
相対していた。



廉頗「やっと会えたのう、白!」

輪虎「これまでの中で最高の笑顔ですね。」

玄峰「当然じゃ。何せ、秦国軍の総大将は白。儂も全力の出し甲斐があるぞい。」

羌燕「守らせれば鉄壁の如く、攻めさせれば烈火の如く。万能型とはまさに白のこと。」

輪虎「俊乱(シュンラン)さん来てるかなぁ。」

玄峰「おらぬ訳があるまい。今回は武将狩りは出来んぞい。」


俊乱とは、白麾下の特殊部隊長である。彼は幾度となく
輪虎による武将狩りを阻止してきた。
元は秦国の名も無き村人の1人
だったのだが、白の勇姿に惚れ、農民をやめて白軍に
入隊した。
既に千人隊の隊長として名を馳せ、
他の将軍からの勧誘も多くある。しかし、自らの力をを使いこなせるのは
白のみだと言い、全て片っ端から斬り捨てている。



〜秦軍〜
白「クシュン!」

雷「どうかされましたか?」

白「うん。誰かが私の噂してる。なんかゾワゾワしてきた。」

エルド「廉頗将軍でしょうな。」

白「これだから趙との戦は嫌なんだよ。魏も嫌だけど。」

エルド「ご安心を。我らが死力を尽くしてお守りします。」

雷「兵の士気も異常なまでに高いですからね。」

白「ああ。頼りにしているよ。」



両軍が陣を完成させる。
しかし秦軍はところどころ謎の隙間がある。しかも、いくつかの隊が行方不明だ。



両軍が戦闘態勢を整えた頃、
付近に騎馬民族犬戎の一団がいた。率いているのはルスラン、ドゥルジ。この二人は双子である(ルスランが兄)が、趣味も性格も全く似ていない。
しかし、どのような運命の悪戯か、この双子は後に“戦姫”の嚆矢として戦場に名を轟かせることとなる。


彼らの邂逅は、もうすぐのこと
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