戦姫(キングダム)
□ロンドG
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〜早朝〜
白は見晴らしの良い丘から魏軍を眺めていた。かなりの動揺が感じられる。
当然のことなのではあるが。
昨夜、(現代でいう)22:00〜2:00にかけて白軍の特別部隊が魏軍の主要な将の首を狩っていったのだ。
摎「早いのね。」
白「はい。おはようございます、摎殿。」
摎「おはよう。私のことは摎と呼んでもらえないかしら?摎殿、なんて堅苦しいわ。」
白「しかし」
摎「それと、お友達になってもらえない?あなたのことを王騎様から聞いてからずっと仲良くなりたいと思っていたの。」
白「はい。よろしくお願いします。」
摎「口調も崩して?」
白「う、うん。よろしくね、摎姉。」
摎「よろしく。ところで、何で摎姉?」
白「その、初めて見たときからお姉さんみたいだなぁ、って思って。嫌、だった?」
摎「ううん。こんなにかわいい妹ができて嬉しい。」
王騎「おやァ?早いですね、二人とも。」
摎「おはようございます、王騎様。」
白「おはようございます。」
王騎「おはようございます。ところで、敵軍がかなり動揺しているように見えますが。」
白「昨夜、我が軍の特別部隊が噛みつきましたから。10人の千人将を討ち取りました。下準備は整っています。あとは、王騎軍の武が頼りです。お願いしますね?」
摎「下準備?」
王騎「白は、司馬錯大将軍の副官にして司馬錯軍の軍師です。恐らく、今日は昨日よりもずっと戦いやすいですよ。」
白「それ程でもありません。ただ、戦の中で狩り取る駒を事前に取っておくだけです。」
白「あ、そうだ。摎姉。私の軍から千人隊を二隊派遣したいんだけど、良い?」
摎「構わないけれど、どうして?」
白「摎姉が攻め込みやすいように。多分、補助があった方がやりやすいと思う。」
摎(え?私の突破力は知っているはずじゃ)
王騎「コココココ。白。貴女、摎を第一論功にしようと?」
白「悪いですか?」
王騎「コココココ。いいえ。では、楽しみにしていますよ。」