戦姫(キングダム)
□ロンドF
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〜魏との国境付近〜
王騎軍が陣を敷いている。そこへ
王騎兵「王騎将軍!白軍が到着しました!!」
王騎「コココココ。来ましたか。行きますよ、摎。」
摎「は、はい!」
天幕を出ると、白はもうすぐそこまで来ていた。摎は、白が自分よりも年若い少女であることは王騎から聞いていた。それでも白自身が放つ気に気圧されてしまう。
その後ろに続く兵士達も、恐ろしいまでの強者の気を発している。
王騎「ようやく来ましたね。待っていましたよ。」
白「来る途中で何度か盗賊に襲われまして。」
王騎「それで、また何人増えたのですか?」
白「5千人です。来る途中の盗賊と、山民族、匈奴を含めて。」
摎「?!」
白「ところで、そちらの女性はどなたですか?初めて会う方ですが。」
王騎「以前話した、貴女と同じ女兵士の摎です。貴女より5つほど歳上ですよ。」
白「この方が5千人将の。」
白は馬から降り立ち、名乗った。
白「大将軍・司馬錯が義娘、白と申します。一応大将軍ではありますが、表向きは5千人将として扱われますので、その点はご留意ください。」
摎「表向きは?」
白「しかし、私が大将軍であることはもう既に列国の名だたる将のみに伝わっていますので、本当に表面上です。」
王騎「おやぁ?列国の王には伝わっていないのですか?」
白「はい。廉頗様や藺相如様、霊凰様方のところで止まっているとか。」
王騎「なるほど。わかりました。今日はゆっくり休んで後々の戦に備えてください。」
白「そのことで少々気になることが。天幕で話しましょう。」
王騎「聞きましょうか。摎。貴女も来なさい。」