戦姫(キングダム)

□ロンドE
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〜翌朝〜

白軍は目的の城へ向かって進軍を開始した。

副将は司馬錯。この戦に中華の名だたる大将軍達が注目していた。




白「合図の矢を!」



開戦。白麾下の兵達の士気は異様な程に高い。

それと同時に他の4大将軍達も到着した。



胡傷「もう始まったか。」


王騎「序盤からこれですか。あそこにいる方々は災難ですねぇ。」


白起「違いない。」



既に城壁の真下で火が起こされ、白麾下の兵達が矢を打ち込んでいる。そこへ


白「井闌車を出せ!」




王齕「もう勝負に出るか。」


胡傷「いや、これは良い手だ。このような城を落とすには早さが肝心だ。」


井闌車からの兵と、何故か開いた城門から突入した兵で敵は次々と突破されていく。


白は兵20を連れて突入していったが、それと入れ替わるように城を預かっていた将が出てきた。

白起らの方へと駆けて来る。



将「ひっ?!な、何で六将がここに?!」



しかし、彼はそう長く生きてはいなかった。突然飛んで来た矢に貫かれたためだ。矢は刺さるどころではなく、鏃(やじり)が飛び出ている。


そして後ろに現れた黒い影が将の首を撥ねた。


黒い影の正体はーーー・・・



雷「やりましたな。」


白「雷。直ぐに敵将の死を伝えて回り、降伏を勧めよ。そして、全軍に命じる。略奪、暴行、陵辱、全て禁じる。違反者は死罪に処す。」


雷「ははっ!」



雷が配下の兵と共に戦場へ戻り、触れ回る間、白は戦場を静かに見つめていた。



白「・・・戦は嫌いだ。」


??「白様。全ての敵兵が降伏致しました。」


白「エスタか。ご苦労。すまんが、隊を率いて略奪行為がないか見回ってくれ。」


エスタ「はっ!」



エスターーー
白の副官だ。匈奴の出で、彼の配下の兵もまた匈奴だ。


時折、白の元には匈奴や山民族が麾下に入りたいとやって来る。それを白は拒まない。故に軍の規模は大きくなる一方だ。





敵将の死を以って、この城は陥落した。こうして、白は義父・司馬錯らと同じ大将軍に列せられた。


難攻不落と謳われた城を多数陥した白の大将軍就任は列国を震撼させた。加えて、彼女に与えられた戦への勝手な参戦の権利(干渉の自由)は多くの武将の脅威となった。
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