夢の本棚
□貴方と共に。
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「貴方は、何故いつもそんなに笑顔なのですか…?」
「それはね、江雪さんと一緒にいるからかな…?」
縁側に座っているときに質問した私に、満面の笑みでそう告げる主は、とても可愛らしかった。
私の主は、たくましく思えるところもあるが、私より小さく、護らねばと思わせるほどにか弱い。
争いは嫌いなのに、そう思わせる。
「そうですか…。」
なので、その言葉はとても嬉しい。
笑顔で満足げに頷かれ、私も微笑む。
「貴方はそうやって笑っているのが似合いますね。」
私はそう言って、主の頭を優しくゆっくりと撫でた。
すると、次第に主の頬はりんごのように真っ赤に染まっていった。
「?…どうしたのですか?」
聞くと主は俯いて、ぼそぼそとしゃべり出す。
「いや、あのね…。撫でられるのは、嬉しいんだけど…ね?」