続・奇妙な学園
□盲目
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いつも通り学校が終わったため、帰る支度をする。
「それじゃ、私帰るね。」
『あ、うん!凛ちゃんまた明日ね!』
凛ちゃんに手を振ったあと、特に用事もない為私も帰ることにした。
今日はとても平和な日だった。本当に平和な日だった。(大切なことなので二回言ってみた。)
承太郎に追いかけられることもなく、恐竜に遭遇することもなく、ジョジョキャラにも会わなくてすんだ。
いや、ホットパンツには会ったや。同じクラスだもん、会わないわけがないわ。
とにかく、私のストレスの元、いわゆるストレッサー共には会ってないのだ。平和ってこんな素晴らしいものだったんだね.....。涙が出そうだよ。出ないけど。
「すまない、ちょっといいか?」
気分よく帰っていたら誰かに声をかけられた。
『はい、何でしょ.....えっ。』
振り返ると、そこには盲目の男性....ンドゥールが立っていた。
えっ、なんでここにンドゥールがいるの?というか私に声をかけた理由がわからない。
「どうかしたのか?」
固まっている私を不思議に思ったのかンドゥールがそう聞いてきた。
『いえ、なんでもないです。それで、何の用ですか?』
「ああ、少し道を教えて欲しくてな...。」
なるほど。ただ単に道に迷ったのか。盲目なんだから迷うとちょっと大変そうだね。
『わかりました。どこに向かうんですか?』
「ブランドー社までの道を教えてほしい。」
『えっ。』
ブランドー社....だと......?
そうか、やっぱりDIOが関わってくるのか。まぁ、ンドゥールもDIOの部下だったし、不思議ではないな。
「.....?」
ンドゥールが何も言わない私を見て(まぁ実際は見えてないのだが)、首を傾げた。何今の、可愛いんだが。