返品でお願いします
□そのろく
1ページ/6ページ
「やよい、噂とはなんだ?」
由紀子を見送り、リビングに戻ってテレビでも見ようとソファに座った時DIOがそう聞いてきた。....面倒くさい。というか覚えてたのか。
『DIOには関係ないことだよ。』
「私に関係なくとも、気になったのだから教えろ。」
なんだコイツ、面倒くせぇ。そして若干上から目線なのが腹立つ。
『いちいち説明すんの面倒くさい。自分で考えとけ。』
そう言い放ち、テレビをつけようとリモコンに手を伸ばす。....が、DIOにリモコンを奪われてしまった。
『DIO、リモコン返してよ。』
「断る。返してほしければその噂とやらを教えろ。」
うわー、ホント面倒くせぇなコイツ。
『じゃあ、いいや。』
そう言ってソファから立ち上がる。別に見たい番組があったわけじゃないし、わざわざ説明するくらいならテレビ見るのは諦めるよ。
さて、まだ早いけど夕飯の準備でもしようかな。と思い、キッチンに向かって歩くとDIOに手を掴まれた。
「教えろ。」
どうやら教えるまで離してくれそうにない。ハァ、とため息を一つついた。
『....くだらない噂だよ?』
「構わん。気になるのだ。」
コイツどんだけ好奇心旺盛なんだよ。
『ハァ...由紀子が私に彼氏がいるって噂を流した。それだけだよ。』
「彼氏だと....!?」
えっ、なんかDIOの機嫌が悪くなったんだけど。どしたん?