奇妙な学園

□初めての学校
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朝ごはんも食べ終え、割とゆったりしながら家を出た。


これならのんびり歩いてても全然間に合う。


『学校の間取りって変わってないのかなー。』


「それはないだろ。中高大一貫のマンモス校なんだし。」


『....スピードワゴンすごい。』


コピペに聞いた話によると、どうやら私達が今日から通う学校はスピードワゴンが理事長らしい。さすが石油王。


『はぁ〜緊張してきた。』


「まあ気楽にいけよ。」


『私が目立つの嫌いだってこと知ってて言ってるでしょ....。』


「えりはもう少し自信持ったほうがいいぞ?」


『私のような奴がどうやって自信をもてと?』


「もしかして自信ないからコピペがえりのこと溺愛してるんじゃ?」


お兄ちゃんの言葉にふむ、と少し考える。
もしかしたらそれもあるのかもしれない。私が自分を好きになれない分スタンドが好きになってくれているのかもしれない。

それを考えるとコピペっていいスタンドなんだな。


「あ、そうだ。お前学校では俺のことお兄ちゃんって呼ぶなよ?」


『なんで?』


「....中学のときみたいになりたくない。」


『申し訳ない。』


私が中学生の頃、すごいブラコンで(今もそうなんだが)学校ですれ違ったときに、『たけし兄ちゃん!』って走って近寄ったんだけれど、それを見たお兄ちゃんの友達がしばらくお兄ちゃんのことをからかったらしいのだ。

ぶっちゃけ私関係ないんじゃ?と思ったが、とりあえず謝っておいた思い出がある。
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