続・奇妙な学園
□メール
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『...ん?』
放課後、家に帰ろうとしたとき不意に携帯が鳴った。
差出人はお兄ちゃん。
アレかな?今日掃除当番で遅くなっちゃったから怒ってるのかな?
でもまだ暗くなってないし、というかスーパー行ったときとか、誰かに絡まれたときとかより全然早い時間帯だぞ。
不思議に思いながらメールを見る。
[助けてくれ]
本文はたった一行。私を焦らせるのには充分だった。
『ど、どうしよう....!』
お兄ちゃんに一体何があったんだろう。でも、ただ困惑しているだけじゃ何も変わらない。私は落ち着くように深呼吸をした。
『.....大丈夫、お兄ちゃんはしぶとい。G並にしぶといから早々死にはしない。落ち着こう。』
落ち着いたところでお兄ちゃんに返信する。
[何があったの?]
[説明すんの面倒くさいから校門に行ってくれ、迎えが来ている]
『迎え...?』
なんだろう、お兄ちゃんは誘拐でもされたのだろうか。でも、お兄ちゃんなんか攫っても何にもならないだろうし、というか攫う意味がわからない。
まぁいい、とにかく校門に向かえば全てわかるはずだ。