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□そのよん
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ピピピピピピッという目覚ましの音が聞こえる。


『目覚まし...とめなきゃ....。』


そう思い、目覚ましをとめるために手をあげようとしたが、あがらなかった。


「うりぃ...うるさいぞ....。」


その声と共に目覚ましの音がやんだ。なにこのデジャヴ感。


ゆっくりと覚醒してきた頭で今の状況を整理すると、昨日同様DIOに抱きかかえられる形で寝ていたのがわかった。

コイツ...もう一撃喰らいたいのか!

そう思い、昨日と同じように腹を殴ろうとしたが出来なかった。
なぜなら、DIOが昨日より強く私を抱きしめて寝ているため、腕が動かせないのだ。チッ、と舌打ちをつく。


『オイDIO、起きろ。そして離せ。学校に遅刻するだろうが。』


「そんなもの休め...。」


そういってDIOはより一層腕に力を入れ、私の首筋に顔をうずめた。何なんだコイツは。
というか、地味に力加減間違えてると思うんですが。そろそろ折れる気がする。


『DIO。』


私が出来うる限りの優しい声でDIOの名を呼んだ。すると、DIOはうとうとしながらも私の方を見た。


『このまま急所を蹴られて痛みに悶えるか、大人しく私を離すか、どっちか好きな方選んで。』


笑顔でDIOにそう聞いた。足は動くからね。望むなら今すぐにでもやってやろう。


『....ん?』


気づくと私はベッドから離れて立っていた。アイツ....スタンド使ったな。ベッドの方を見るとDIOがシーツにくるまって震えていた。そんなに怖がることだったか?
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