pixivに上げた小説

□僕の名前を呼んで!
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僕の名前を呼んで!

僕、シャドウ・ザ・ヘッジホッグは
ソニックと付き合っている…。

もちろん告白は僕からだ…。
ソニックは暫く戸惑っていたが、OK.してくれた…。

エミー達は一応認めてくれているみたいだが、
テイルスやDr.は諦めていないらしい…。
何故Dr.が居るかだって?
Dr.もソニックの事が好きだったのさ…。
エッグマン計画の為って言うのは口実で、
ソニックと絡みたいから町を壊す、
全く迷惑な人だ…。


…あぁ…話しがそれてしまったな。

そろそろ本題に移ろう…。




…ある日突然……ソニックが消えた…

何の前ぶれもなく…突然に…。




その日は雪が降る…とても寒い夜だった…。

いつもの様にソニックは、暖炉のそばで本を顔に乗せて眠っていて、
僕はそんなソニックに毛布をかけてやってから、仕事の書類を片付ける為に部屋を出た。

その時は、何もおかしな所は無くて、
ただ愛しいソニックの寝息だけが聴こえていた……。

仕事も一段落したころ、そろそろソニックを起こさなければと思い、ソニックが眠る部屋へ向う。

ガチャ…

「ソニック、ベッドで寝ないと風邪を引いてしま……う………。」

言葉が出なかった。

つい先程までそこに居たはずの愛する人が消えたのだ…。

部屋には、古い革表紙の本がページを開いた状態で落ちていた。

「ソニック…?」

もうベッドにもぐったのか、それとも他の部屋に行ったのか…。

僕はそう思い、部屋と言う部屋を全て探した…。

けれど、何処を探しても見つからない。

「ソニック!何処だ!!」

この雪の中、外になんかに出る訳は無い…。

カオスコントロールなど出来るはずもない。

ならば何処へ消えたのか?

僕は何度も部屋を行ったり来たりしたが、見つからない。

その後もテイルス達の協力のもと、
ソニックの捜索が行われた…。

だが、仲間達の協力も虚しく、そのままソニックは行方不明のまま数ヶ月がたった…。

いつかまたひょっこり帰って来るかもしれない。

旅の土産話でも持って現れるかもしれない。

そう自分に言い聞かせ一人、家でソニックの帰りを待っていた…。

そして…。

暖炉のある部屋から大きな物音がした…

急いで部屋に行くと、
なんと古い革表紙の本の中からソニックが出てきたではないか。

僕は何が何だかわからず、立ち尽くしていたが、
ソニックが帰って来た、その事が嬉しくてソニックに駆け寄り抱きしめた。

すると…。

「ランスロット…?」

突然僕の事をそう呼んだのだ…

意味が分からなかった、ソニックが僕を見て僕ではない名前を呼んだ…僕ではない…誰かの…名前を…

「ソニック…?」

「なんだよランスロット…こんな所にいて大丈夫なのか?」

「…ソニック…?何を言って…」

「立派な騎士様かこんな所で油なんか売ってちゃダメじゃないか」

ランスロット?…騎士?
意味が分からない、僕はシャドウだ…。

ソニックの…恋人の…。

「ランスロット…?どうしたんだよ。」

(違う…。)

「なぁ、ランスロット」

(違う…!)

「ランスロットってば」

「違う!!!!!」

「っ!!?」ビクッ

あぁ…やってしまった…。

僕は今まで、ソニックに声を張り上げて怒鳴った事など無かったのだ…。

ソニックを怖がらせてしまった事の罪悪感で、僕は暫くソニックの顔が見られなかった。

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