pixivに上げた小説

□ダークソニック誕生7
1ページ/1ページ


〜ソニックの精神世界〜

どうして…どうして…皆…

ソニックは手で顔を覆い、
涙を必死に抑えていた…

そこへシャドウが…

真っ暗だな……ん?あれは…

シャドウはうずくまるソニックを見つけ、駆け寄る

おいソニック!

…シャドウ…?

シャドウが声をかけるとソニックは涙の溜まった目でシャドウを見た

ソニック…?やはり何かされたのか?

………。

ソニックは答えずに、顔を伏せる。

おいっ何か言ったらどうなんだ?

…お前も…消えるんだろ…?

…は?

一瞬、シャドウはソニックが何を言っているのか分からなかった…

お前も…皆…皆…

おい、ソニック!しっかりしろ!

テイルスも…エミーも…皆…

ソニック!!

皆…皆…オレから…離れて…

…っ!!

シャドウは、テイルスが見たと言う映像の事を思い出す。

…ソニック、僕達は仲間だ。安心しろ…

シャドウはソニックに、できるだけ優しく語りかけた…
ソニックを安心させるにはそれしかないと判断したからだ。
しかし、それを邪魔する様に暗闇の中からナックルズが光と共に現れる…

…ナックルズ…か…?

…………。

違うな…お前がソニックをこの世界に閉じ込めているのか!

……。

ナックルズの姿をした何者かはシャドウをひと睨みすると、ソニックに語りかけた。

おい、ソニック!

…っ!? ビクッ

ソニックは顔を上げ、ナックルズを見る

なぁソニック、お前は本当にこの世界を守ろうとしているのか?

…え…?

オレはそうは思わないぜ

オ…オレは…

お前が関わるとろくな事がねぇ!お前のせいでマスターエメラルドが狙われるんだ

ナックルズはソニックに心無い言葉を投げかける

お前が居なけりゃ俺たちは幸せなんだ!お前が居なけりゃこの世界も平和でいられる!

おい貴様!それ以上言ってみろ…叩き潰してくれる!!

シャドウは堪忍袋の緒が切れたのか、ナックルズ(?)に怒鳴る…

だがしかし、シャドウの静止も虚しくナックルズ(?)は災厄の言葉を口走る…

『お前なんか、居なければいいのに…』

…ぁ…。

絆どころか、存在全てを否定されたソニックは目から大粒の涙を流し、絶望しきった様な顔でナックルズ(?)を見ていた。

…貴様ぁぁ!

それを見たシャドウはナックルズ(?)に向けてカオススピアーを放った。

なにっ!?

しかし、ナックルズはカオススピアーが当たる前に姿を消してしまった。

チッ…

シャドウは仕方なくナックルズ(?)を諦めソニックに向き直る。

…ソニック

…。

シャドウが呼びかけても返事がない…。

…ソニック!!

…。

何度呼びかけても、まるで人形の様にピクリとも動かない。

ソニックっ!……クソッ!!
(僕は仲間でさえも守れないのか…!!)

シャドウの脳裏にマリアの顔が浮かぶ

マリア…やっぱり…僕には…。

するとかすかにテイルス達の声が聞こえてくる。
何かと戦っているようだ…。

クッ…一体どうすれば…っ!!

シャドウはソニックをどうすれば助けられるのかを懸命に考えるが一向に思いつかない…
そうしているうちにもテイルス達の声が大きくなる。

……っ!!………!!…ドウ!!シャ…ウ!

…っ!?テイルス!!

なにかまずい事が起こっている、シャドウはテイルスの叫びにそう直感した。

クソッ!……すまない…ソニック…

シャドウはソニックをチラリと見るとそう一言言って暗闇の中を後にした…。









ーー闇の中にはソニックが一人ーー













……ほら…皆…居なくなった…。


















to be continued…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ