月に祈りを

□協力
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「ここは?」
陽花は宿泊しているホテルから車で数十分のところにある、別のホテルに来ていた。
「私の今の仕事場です」
「えっ」
竜崎が仕事場だと言ったその部屋は、乱雑に置かれた書類やら、至る所に置かれた菓子やらで散らかりきっていた。
「少し散らかっていますが」
「少し……」
付け足した竜崎に、陽花は目をぱちくりさせる。
「今、ワタリにお茶を用意させます」
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