FAIRYTAIL
□巨影
1ページ/3ページ
魔力の失ったマスターをアルザックとビスカと一緒にポーシェリカさんの元に運んだ。
パチィン
ポーシェリカさんがマスターの頬をビンタする。
「年甲斐もなくムチャをするからこんな事になるんだ。まったく・・・・バカな男だね。あんたらもいつまでいるんだい!!!とっとと帰りな!!!」
こっちをキッと睨みつけて言ってくるポーシェリカさんに看病させてくれとアルザックとビスカが頼むが、一刀両断される。
「これは“風”の系譜の魔法だね。枯渇 (ドレイン)・・・・対象者の魔力を流出させてしまう恐ろしい魔法だ。流出した魔法は空中を漂い、やがて消える。漂っているマカロフの魔力を集められたら回復も早いんだけどね。もう遅いね。こいつは長引くよ」
そんなに酷いんか。
風の魔法やったら、エレメント4のアリアか。
「アンタらまだいたのかい!!!」
「ええっ!!?〔聞いてくれ〕みたいな空気じゃなかった!!?」
「とっとと帰りな!!!人間くさくてたまらん!!!!」
箒をぶんぶん振り回して迫って来るポーシェリカさんに、二人は悲鳴を上げながら去って行った。
「・・・・・アンタなら、何とかなるんじゃないのかい?」
「無理やな。確かにウチは生命を与える魔法は知っとるけど、ポーシェリカさんの言う通り漂ってるマスターの魔力集めんのが一番やろ」
「手遅れと言ったはずだよ」
「大丈夫やよ。マスターは早う回復する。んじゃ、お邪魔した」
バイバイと手を振ってギルドに向かった。