FAIRYTAIL

□巨影
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魔力の失ったマスターをアルザックとビスカと一緒にポーシェリカさんの元に運んだ。


パチィン


ポーシェリカさんがマスターの頬をビンタする。


「年甲斐もなくムチャをするからこんな事になるんだ。まったく・・・・バカな男だね。あんたらもいつまでいるんだい!!!とっとと帰りな!!!」


こっちをキッと睨みつけて言ってくるポーシェリカさんに看病させてくれとアルザックとビスカが頼むが、一刀両断される。


「これは“風”の系譜の魔法だね。枯渇 (ドレイン)・・・・対象者の魔力を流出させてしまう恐ろしい魔法だ。流出した魔法は空中を漂い、やがて消える。漂っているマカロフの魔力を集められたら回復も早いんだけどね。もう遅いね。こいつは長引くよ」


そんなに酷いんか。
風の魔法やったら、エレメント4のアリアか。


「アンタらまだいたのかい!!!」


「ええっ!!?〔聞いてくれ〕みたいな空気じゃなかった!!?」


「とっとと帰りな!!!人間くさくてたまらん!!!!」


箒をぶんぶん振り回して迫って来るポーシェリカさんに、二人は悲鳴を上げながら去って行った。


「・・・・・アンタなら、何とかなるんじゃないのかい?」


「無理やな。確かにウチは生命を与える魔法は知っとるけど、ポーシェリカさんの言う通り漂ってるマスターの魔力集めんのが一番やろ」


「手遅れと言ったはずだよ」


「大丈夫やよ。マスターは早う回復する。んじゃ、お邪魔した」


バイバイと手を振ってギルドに向かった。
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