FAIRYTAIL
□涙(TEAR)
1ページ/2ページ
宴をした日はそのままそこに泊まることになって、次の日の朝に出発する事になった。
んで今は朝ごはんを貰っとるとこ。
「キズ・・・・残っちゃいそうね」
「あ?別にかまわねーよ」
ルーシィがグレイの額についた傷を見ながら言う。
「キズなんてどこに増えようがかまわねえんだ。目に見える方はな」
「お、うまい事言うじゃん」
本当に恐いのは心の傷やしな。
「エルザ、そろそろいこか?」
村長たちと報酬の話をしとったエルザにそう声をかける。
「そうだな。・・・・昨夜も話したが、今回の件はギルド側で正式に受理された依頼ではない。一部のバカ共が先走って遂行した仕事だ」
そのバカ共の中にウチも含まれとるんやろうか。
「ほがぁ・・・・それでも我々が救われた事にはかわりません。これはギルドへの報酬ではなく、友人へのお礼という形で受けとってくれませぬかの?」
「そう言われると拒みづらいな」
確かこの依頼の報酬は700万J。
結構な額やな。
「しかしこれを受けとってしまうとギルドの理念に反する。追加報酬の鍵だけありがたく頂く事にしよう」
結局得するんわルーシィだけか。
「ではせめてハルジオンまで送りますよ」
「いや・・船は用意できてる」
港に行くと、海賊船があった。
どうやってきたのか気になっとったけど、まさか海賊船で来るとは思わんかった。
流石エルザや。
ウチの予想の斜め上いきよる。
「みなさん!!!ありがとうございます!!!!」
村人の皆に見送られてウチらは出港した。