FAIRYTAIL
□罪と罰
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妖精の尻尾内では皆いつもの騒がしい雰囲気は微塵もなく、まるで通夜のような雰囲気。
「出せっ!!!オレをここから出せぇっ!!!」
「ナツ…・うるさいわよ」
「出せーーーーっ!!!」
「出したら暴れるでしょ?」
「暴れねえよ!!!つーか元に戻せよっ!!!」
今、ナツはトカゲの姿になってコップの中で閉じ込められてる。
マカオが魔法をかけたらしいけど、そのマカオ本人がおらんのは気になんなぁ?
「今回ばかりは相手が評議院じゃ手の打ちようがねえ…・」
「確かに、その通りやな」
「白いモンでも評議員が黒って言えば黒になるんだ。ウチらの言い分なんか聞くモンかあ」
「しっかしなァ・・今まで散々やってきた事が何で今回にかぎって」
「ああ…・理解に苦しむね」
マスターを見れば、マスターは落ち着いて事の成り行きを見守ってる感じや。
ということは、今回の逮捕、形だけか。
鉄の森の奴等の思惑を潰したんはええけど、周りのもんを壊しすぎっちゅーことか。
定例会の会場も潰してもうたし?
「やっぱり放っておけないっ!!証言をしに行きましょ!!!」
「まあ待ちや」
「何言ってんの!!!これは不当逮捕よ!!!判決が出てからじゃ間に合わない!!!」
「今から行ってもどうせ間に合わんわ」
「!!シルヴィア!!!エルザの事が嫌いだからってその言い方はないんじゃない!?」
ルーシィに便乗してレビィまでもがウチに突っ掛って来る。
それをスルーして出せ出せとうるさいナツを見る。
「ほんまに出してもええん?」
ウチがそう言うと、急にナツは静かになる。