FAIRYTAIL
□死神は二度笑う
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クヌギ駅では列車が鉄の森に乗っ取られたとかで軍隊が来とった。
「あいつ等・・列車を乗っとったの!!?」
「みたいやな」
列車はレールの上しか走れんけど、スピードはある。
でも、それやと大分行き先を特定されるんとちゃうか?
「もう軍隊も動いてるし捕まるのは時間の問題なんじゃない?」
「だといいんだがな」「やとええけどな」
そして再び魔動四輪車をとばしまくるエルザ。
「エルザ!!とばしすぎだぞっ!!!SEプラグが膨張してんじゃねーか」
屋根の上に乗っかっとるグレイが振り落とされんように必死や。
「あの笛が吹かれれば大勢の人が死ぬ…・…・音色を聞いただけで人の命が消えてしまうんだぞ」
「わかってっけど奴等の目的もはっきりしてねえし…・一戦交える可能性もある。そんなにスピード出したらいざって時におまえの魔力が枯渇しちまうぞ」
「構わん。いよいよとなれば棒切れでも持って戦うさ。それにおまえたちがいるしな」
「む・・」
何やら言いくるめられとるな。
にしても、棒切れ持って戦うエルザもいっぺん見てみたいもんやな。
絶対笑えるから写真撮るけど。
「何かルーシィに言う事あった気がする。忘れたけど」
唐突にハッピーがそう言った。
「何?」
「だから忘れたんだって」
「気になるじゃない。思い出しなさいよ」
「う〜〜ん…・」
「キモチ・・悪…・」
「キモ・・チ・・ワ・・ル…・」
ナツの言葉に反応したハッピー。
ルーシィからツッコミをもらっとった。
「ナツ!!落ちるわよ」
「ゔお゛お゛…・落として・・くれ…・」
「毎度ながらほんま重症やな。酔い止め飲んどんの?」
「あい。飲んでも効かないのです」
「そら、けったいやなぁ」
「あ!!」
ルーシィが声を上げたから見ている方を見ると、駅の方から煙が上がっとった。