FAIRYTAIL
□鎧の魔導士
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今日はマスターが定例会でおらん。
そんな日に限って、嫌な予感が絶えへんねんなぁ…
「黒い奴等が来るぞォォォ」
「ひいいっ!!!!」
ルーシィの怯えた声が聞こえて、そっちを見るとナツに脅かされてたらしい。
その側にはミラが書いたと思われる魔法界の組織図があった。
「でも黒い奴等は本当にいるのよ。連盟に属さないギルドを闇ギルドって呼んでるの」
「あいつ等法律無視だからおっかねーんだ」
「あい」
「じゃあいつかアンタにもスカウト来そうね」
……ナツにスカウトが来るんやったら、妖精の尻尾の皆にスカウト来そうやな。
苦笑いしながらナツとハッピー、ルーシィのやり取りを聞いとると、チームを解消するとかどうとかでもめとる。
「でもルーシィを選んだんだ。いい奴だから」
ナツの無邪気な笑顔に絆されかけとるね、ルーシィ。
「なーに。無理にチームなんか決める事ァねえ。聞いたぜ。大活躍だってな。きっとイヤってほど誘いがくる」
「ルーシィ…・僕と愛のチームを結成しないかい?今夜二人で」
グレイとロキがそうルーシィに言う。
「傭兵ギルド南の狼の二人とゴリラみてーな女やっつけたんだろ?すげーや、実際」
「そ…それ全部ナツ」
「てめェかこのヤロォ!!!」
「文句あっかおぉ!!?」
一々突っ掛るんやめたらええのに。
ってか、グレイ…
「服、着ぃや」
「あ゛あ゛あ゛あ゛っまた忘れたぁっ」
「うぜェ」
また喧嘩を始めた2人。
あきれ果ててため息すら出んわ。
「ゴメン!!!僕たちここまでにしよう!!!」
「何か始まってたのかしら…・」
どうやらロキはルーシィが精霊魔導士って事知らんかったらしいな。
ま、どーせ女がらみやろうけど。
「なんか戻ってきた」
出て行ったはずのロキが冷や汗を掻きながら戻ってきよった。
「ナツ!!!グレイ!!!マズイぞっ!!!」
「「あ?」」
「エルザが帰ってきた!!!!」
「「あ゛!!!!?」」
「……」
エルザ…か。