FAIRYTAIL
□呪歌
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魔動四輪車に乗って線路に沿って走る。
列車は意外と早くに見つかって、ナツをどうやって回収しようかと動き出した列車を見ながら思っとると…
「おわぁぁああ」
ナツが列車から飛んできた。
その勢いは止まることなく
ゴチーン
グレイの頭に直撃した。
「「ぎゃああああああ!!!!」」
調子に乗って屋根に乗っ取ったグレイはそのまま落ちる。
「ナツ!!!無事だったか!!?」
魔動四輪車から降りてナツの所に行くと、
「今のショックで記憶喪失になっちまった!!誰だオメェ。くせぇ」
「何ィ!!?」
いつも通り口喧嘩をしとった。
「ハッピー!!エルザ!!ルーシィ!!シルヴィア!!ひでぇぞ!!!オレをおいてくなよっ!!!」
「すまない」
「ごめん♡」
「悪いな」
「おい…・随分都合のいい記憶喪失だな・・」
全く持ってその通りやな。
「列車で変な奴にからまれたんだ!!!何っつったかな?アイ・・ゼン…・バルト?」
嘘やろ。
「バカモノぉっ!!!!」
エルザがナツを思い切りビンタしよった。
ビンタされたナツはありえんくらい飛んでいく。
「鉄の森は私たちの追っている者だ!!!」
「そんな話初めて聞いたぞ……・・」
「なぜ私の話をちゃんと聞いていないっ!!!」
あんたが気絶させたからやろ。
「さっきの列車に乗っているのだな。今すぐ追うぞ!!!どんな特徴をしていた?」
曰くあんまり特徴はなかったらしい。
けど、ドクロっぽい笛を持っとって、その笛っちゅうんが三つ目があるドクロ。
「その笛が呪歌だとしたら・・子守歌・・眠り…・死…・!!!」
「ルーシィ?」
「その笛がララバイだ!!!!呪歌…・“死”の魔法!!!!」
「聞いたことあんな、それ」
どこで聞いたんやっけ?
「禁止されてる魔法の一つに呪殺ってあるでしょ?」
「ああ…・その名の通り対象者を呪い“死”を与える黒魔法だ」
「呪歌はもっと恐ろしいの」
ルーシィの話を聞いた途端、エルザは魔動四輪車を物凄いスピードで走らせた。
「集団呪殺魔法だと!!?そんなものがエリゴールの手に渡ったら…・おのれ!!!奴等の目的は何なんだ!!?」