FAIRYTAIL
□その列車はナツを乗せていく
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「騙したなテメェ!!!」
「あんたら本当は仲良いんじゃないの?」
「ケンカするほど仲が良いっていうしなぁ…」
「冗談じゃねぇ!!何でこんな面子で出かけなきゃならねえ!!胃が痛くなってきた…・」
「魚食べる?」
「いるかっ!!!」
「ルーシィ何でお前がいるんだ?」
「何も聞いてなかったんですかっ!!!」
「エルザ来たで」
何が入ってるんか聞きたくなるほど相変わらず荷物が多い。
そんなにいらんやろ。
「新人のルーシィといいます。ミラさんに頼まれて同行する事になりました。よろしくお願いします」
「私はエルザだ。よろしくな。そうか…・ギルドの連中が騒いでいた娘とは君の事か。傭兵ゴリラを倒したとかなんとか…・頼もしいな」
ナツがやった事がルーシィがやった事になっとるね。
しかも色々混ざっとるし。
「今回は少々危険な橋を渡るかもしれないが、その活躍ぶりながら平気そうだな」
「危険!!!?」
まぁ、エルザが持ってくる案件やからそりゃ危険やろうな。
「何の用事か知らねェが、今回はついてってやる。条件つきでな」
「バ・・バカ・・!!!オ・・オレはエルザの為なら無償で働くぜっ!!!」
「言ってみろ」
「帰ってきたらオレと勝負しろ。あの時とは違うんだ」
確かにあの時のナツに比べたら大分成長はしとるやろうな。
「確かにおまえは成長した。私はいささか自信がないが…・いいだろう、受けて立つ」
「自身がねえって何だよっ!!!本気で来いよな!!!」
「フフ・・わかっている。だが、おまえは強い…・そう言いたかっただけだ。グレイ…・シルヴィア…・おまえ達も勝負したいのか?私と」
グレイは首をちぎれんばかりに横に振って否定し、ウチは…
「勝負したいのはエルザやろ。ウチがしたいみたいに言わんでくれるか?」
「え!?」
「ちょ、おいシルヴィア!!」
燃えてる(物理的に)ナツとオロオロするルーシィ、それからグレイがウチの肩を掴んでエルザから離す。
「フッ…そうだな。私もあの時とは違う。いつまでも負けっぱなしというのは性に合わん」
「やらんけどな」
「そう・・か」
残念そうなエルザは無視して、
「で、どの列車に乗るん?」