天使のキャラ変事情

□5話
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高尾は自身の股の間に火神を座らせ、腕を腰に回し抱きこんでいた。中学に入るまでは高尾の方が少しだが身長が高かったのだ。だから高尾は今、とても懐かしく、新鮮に感じていた。すっぽりと腕の中に収まる火神の首に顔を埋め、時々ちろちろと首筋を舐める。その度、火神からは甘い艶声が漏れた。時折触れるだけのキスも行われる。
「んっ。カズぅ。くすぐったいよぉ。」
「タイガ可愛い。」
「カズは楽しい?」
「あぁ。滅茶苦茶楽しい。」
「そう?ならいいやぁ。」
同室の幼馴染組はこんなことは日常茶飯事だと気にするような人はいなかった。止まることのない糖度100%の光景は朝食の為に食堂に赴く時間になるまで続けられた。
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