天使のキャラ変事情

□4話
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勉強会も終わり、家族組は自分たちに宛てがわれた部屋でそれぞれ思い思いのことをしていた。
実渕は静かに黙々と本を読んでいる。
今吉と笠松はまた二人で新しいおもちゃの作成に取り組んでいる。次々とスケッチブックが捲られていく様を見るとおもちゃの作成が捗っているようだ。家に帰ってからのことを思い浮かべ思案した福井は大きな溜息をついた。
そんな福井は先程から部屋へ戻ってきて疲れたと小さく呟いた宮地を膝枕している。宮地の髪の毛を手櫛で柔らかく梳きながら。宮地は静かに寝息を立ててスヤスヤと眠っていた。宮地のその寝顔を見て、福井は顔を緩めた。また、福井は普段は今吉と笠松に負けず劣らず煩い男が静かなことを不自然に思い、部屋を見渡してみた。
部屋の一角で、カリカリと紙の上をペンが走る音がただ只管響いていた。音の発信源は言わずもがな氷室である。紙の上を滑らかにペンを滑らせ、黙々と原稿を書いている姿がそこにあった。こうなった氷室の集中力は馬鹿にできない。以前氷室が原稿を仕上げていた時、笠松がギターを弾いていた。エレキギターだったのでそれなりに煩かったのだが、そんな中でも何も気にせずに黙々と書き続けるほどだ。そんな氷室がチラチラと視線を向ける先では高尾が火神を抱きしめながら二人で眠っていた。火神が高尾に擦り寄ったりするたびに寝顔が和らぐのを見るとほんわかとした気分になり、癒やされる。まぁもっとも氷室はその姿を見るたび原稿を書くスピードが3割くらい増すのだが。福井は静かにその二人の寝顔を写真に収めた。その後は消灯時間になり、全員で布団を並べて眠りについた。

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