天使のキャラ変事情

□1話
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【合宿所到着】


合宿所に各校の面々が揃い、部屋決めや今後の連絡の為に体育館に全員が集まって、部屋決めも終わり今後の説明を赤司がしているとき、ある一角の空気が変わり、その他の面々は困惑した。いつもとキャラの違う自分たちの仲間の変わりようにも驚かざるを得なかった。

火「ねぇねぇ、キヨにぃ。」
宮「どうしたんだ?タイガ。」
火「ここの近くに海があったでしょぉ。行きたいなぁ。」
宮「いい子にしてたら後で行こうか?」

宮地の言葉にコクンと頷いてからふにゃりと笑った火神は宮地に擦り寄っていた。

氷「タイガクソかわ。」
高「(タイガが可愛いなんていつものことだよ。タツさん。)」
実「だよな」
福「大我が可愛いのはいいが二人はまた何かたくらんでるな。」

福井の視線をたどってみると、そこにはバスの中での様にわけのわからない言葉で何かを話しこんでいる今吉と笠松の姿が映った。時折今吉は笑い転げ、笠松はスケッチブックに何かを書き込みながら話しこんでいた。
そんな二人に福井は近づいていき、スケッチブックを覗き込むと二人をシバイた。

福「そんなもの作ったら危ないだろ!!危険なものは作るなって何度言ったらわかるんだ?」
今/笠「「はーい」」
今「wwwwwwwwwwww」

この三人の会話に恐怖を抱いた他校の面々がいたことや溜息をつく宮地、高尾、実渕の姿があったことを三人は知らない。
こんな不自然な空気で誰も口が挟めなかったのにもかかわらず、話を進めようと一歩を踏み出した勇者が一人いた。赤司だ。

赤「これはどういうことなんですか?」
宮「普通の日常だが?タイガ、こんなところで寝たら風邪引くぞ。カズそこのタオルケット持って来い。」
高「(はい。これでいいの?)」
宮「あぁ。それだ。ありがとな。」
赤「あなたたちはどういうご関係ですか?」
宮「幼馴染だ。家族でもあるがな。」
赤「そうですか。今から部屋に荷物を入れてお昼までは自由時間を過ごしてください。」

火神が宮地に擦り寄って「カズ、カズ」と呟きながら眠りに落ちかけているのを見て宮地が注意している。
それを見てこれ以上は踏み込めないと判断したのか赤司はそれ以上聞くことをあきらめて全員のほうに向き直って言った。
赤司の説明が終わると全員が各々の部屋にひきあげていった。
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