裏拍手御礼用小話格納庫

□†審判
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†審判



「さぁ、ちゃんと僕に見せて下さい。」

私をうつ伏せにさせると、腰を高く上げさせて。

弁慶さんは、開かせた私の足の間に顔を寄せてくる。

いつもの事とは言え。

こういうのは、すごく恥ずかしいんですが・・・。

「痛い所はありませんか?・・・ここは?」

クプ・・・。

「ぁっん・・・!」

既に弁慶さんに熱いものを注がれていたソコは。

濡れた水音を立てて、なんの抵抗もなく長い指を飲み込んでいく。

「まだ、熱いですね。・・・一応薬を塗っておきましょう。」

弁慶さんはいつも、終わるたびにこうして私の体の診察をしてくれる。

「力を抜いていて下さいね。」

にゅる・・・にゅる・・・。

「はっ・・・ぁ・・・ぁん・・・。」

練薬を纏った指が、優しく根元まで差し込まれて。

内壁に薬を塗りこめるように、指先でクリュクリュと円を描くように擦られる。

それが気持ち良い所に及ぶたびに、私の腰は勝手に跳ね上がって。

愛液を零しながら、いやらしくゆらゆらと揺れてしまう。

「じっとしてて下さい。君を乱暴に扱う人がいるとは思えませんが・・・。」

「それでも毎日抱かれて、体に負担がかかってるかもしれないんです。」

弁慶さんは嗜めるように囁くと、私の太腿をグッと押し開き。

挿入した指を二本に増やして、さらに奥へと伸ばしてくる。

くちゅ・・・くちゅ・・・くちゅ・・・。

「んっんっ・・・ふっ・・・ぅんん・・・。」

布団に顔を埋めて、懸命に声を押し殺そうとするけれど。

一分の隙もない程に、内壁全体を熱心に擦り上げられて。

ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ・・・。

「ふっぁぁぁん・・・ぁ・・・弁慶さ・・・わ、私、また・・・ぁぁん・・・!」

二本の指で気持ち良い所をグリグリと掻き回されて、無意識の内に腰の動きが激しくなる。

「困った人ですね。・・・こんなに濡らしては薬が流れてしまいますよ。」

「ひっぁ・・・ご、ごめんなさ・・・んっくっ・・・ぁ・・・も、お願・・・。」

最初は本当に治療のつもりだったのに。

私の体はすぐに、長くて太いもので擦って欲しくてたまらなくなる。

「先程もしたばかりでしょう?無理をし過ぎては体に負担がかかります。」

腰を揺すってねだる私に、弁慶さんは困ったように笑いながら指を抜いてしまう。

ちゅぽ・・。

「んっ・・・ゃ・・・抜かないでくださ・・・。」

煽られるだけ煽られて、あっさりと放り出される切なさに。

思わず涙と共に、そんな言葉が唇から零れ落ちる。

愛液を太腿まで滴らせて、下の口をヒクヒクと痙攣させていると。

「仕方ありませんね。・・・少しだけですよ?」

弁慶さんは耳元に優しく囁いて、太くて硬いものをそっと私の中に挿し込んで来た。

にゅぷ・・・にゅぷ・・・。

「んっんっんっ・・・ぁ・・・。」

ゆっくりと先端を潜らせて。

ずにゅ・・・ずにゅ・・・。

「ひ・・・ぁ、ぁ・・・くぅん・・・。」

いつもみたいに一気に突き上げるのではなく、少しづつ少しづつ私を開いていく。

ぐちゅん・・・!!

「ふっぁぁぁんっ!!」

そして、弁慶さんの気持ち良いものの先端が最奥に辿り着いた時。

それまでのもどかしい快感が、一つの大きな波になって私を飲み込んだ。

「ぁっぁっぁっ・・・!!」

四つん這いで腰だけを高く突き上げた体勢のまま、私は仰け反ってびゅくびゅくと愛液を噴出す。

弁慶さんは、がくがくと奮える私の腰を宥めるように一撫でして。

背中に覆いかぶさるように上体を倒すと、ゆるゆると腰を動かし始めた。

ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん・・・。

「んっく・・・ふぁ・・・ぁ・・・ぁぁん・・・。」

私を労わる様に、繊細な動きで内壁を擦りあげる弁慶さんのもの。

もっと強い刺激を求めて私が腰をくねらせると。

「ふふ・・・欲張りですね?」

私の耳の後ろに口付けて囁きながら、気持ち良い所へ集中して小刻みに擦りあげてくる。

ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ・・・!

「ぁっぁっ・・・そ、そこはだめ・・・ひぁぁぁ・・・!!」

どこまでも優しく。

けれど、容赦なく。

弁慶さんは私が求めるままに、快感だけを与えてくる。

ぐりゅぐりゅと腰を回して私の中を押し広げ。

張り出した部分で私の愛液を掻き出すように引き抜いては。

今度はそれを内壁に塗り込めるように擦りあげる。

そして。

ずっと達したままの状態で、ヒクヒクと痙攣している私の最奥を突き上げると。

子宮の入り口を抉じ開けるようにして、気持ち良いものの先端を押し込んで来た。

ごりゅ・・・!!

「ひゃぁっぁぁぁんっ!!」

ごぷ・・・ごぷ・・・。

「ふっぁっぁ・・・。」

白くて熱いものを浴びせられながら、その刺激にすら感じて喘ぐ私に。

「さぁ、もう一度薬を塗りましょう。今度はちゃんと我慢して下さいね?」

弁慶さんは搾り出すように腰を抜き差ししながら、優しく囁く。

「は、はい・・・。ごめんなさ・・・。」

私は、なんていけない子なんだろう。

神子を語る大嘘つきな上に、こんなにいやらしくて。

きっと私が死んだら、閻魔様の審判で間違い無く地獄行きだろうな・・・。

その審判の日までに、私は一体いくつの罪を犯すんだろう?

「地獄・・・。」

どれだけ辛い場所なのかと、自分の想像に思わず震え上がっていると。

「地獄が、どうしたんですか?」

私の独り言を聞きとがめた弁慶さんが尋ねてきた。

「あ、いえ・・・その、私は・・・きっと地獄に落ちるだろうなって・・・。」

えへへと笑いながら、冗談っぽく返す私に。

弁慶さんはすっと笑顔を消すと、真摯な表情で私をぎゅっと抱き締める。

「君が地獄に落とされるというなら、僕も共に行きましょう。」

「君は僕が、守ります。・・・君がどんな想いでこの運命を選んだか、僕は知っていますから。」

「例え地獄の業火であろうと、君を責める全てのものから守ってみせます。」

その言葉は、罪に怯える私の心を優しく優しく解きほぐした。



神様。

どうか、私にこの優しい人を守りぬける力を下さい。





私が裁かれる・・・その日まで。

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