Event

□一緒にすごそう
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クリスマスの朝。

俺は一人でイブを寂しく過ごしていた。
マンションから出ると、冷たい風が吹く。
俺も、ゼフェルも忙しくて予定が合わなかった。
しかも、その前の俺の誕生日でさえ、ゼフェルの予定が合わないということで、学校の資料室での逢瀬のみ。

とりあえず、メールと電話はしたのだが。
どうせなら、一緒にいたいと思うのは、俺のわがままだろうか。

「せっかく、二人きりで過ごせる思ったんたがな…」
「今日なら過ごせるんじゃねぇの?」

横から声がして、振り向くとそこにはマフラーを巻いて笑うゼフェル。

「おはよーセンセ!」
「おはよう、ゼフェル。どうした?…約束していたか?」
「ん?約束はしてねぇけど、渡してぇモンあったからさ。ほら」

俺の目の前に二つのプレゼント。

「クリスマスのプレゼントか…ありがとう」
「クリスマスだけじゃねぇぜ?センセさ、昔から誕生日とクリスマス一緒にされんだろ?」

にやりとゼフェルが笑う。

「まあ…な」

昔から一緒にされてはきたが…。

「だから、二つな。センセの誕生日もクリスマスも祝えなかったろ?だから今日持って…来てみた…訳だ。うん」

段々と声が小さくなって来たので、照れてるのかと思ったのだが…。

「くしゃんっ!あー…。センセ、さみーからさっさと車に入れやがれ」

…こいつにはムードというものはないのだろうか。

まぁ、いいか。

俺はゼフェルの手を取って、コートのポケットにつっこんだ。

ゼフェルが照れているが、楽しいからいい。

今日は楽しいクリスマス。

「センセ」
「ん?」
「なんでも、ねー」
「今日の夜は離さないぜ?」
「なんで、いきなりそうなんだよ!馬鹿!」
「今日は、クリスマスだからな」
「…なら、大目にみてやらー」

そして、二人で笑い合う。


happy X'mas!


fin
………………………
先生×生徒のクリスマス。




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