もう一人のドリームナージャ6(プレミンジャー公爵家の秘密編)

□第6章 犯人は・・・
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痛みのあまりうめき声を上げてしまった。それに体中がなんだか重く感じた。
「気づいたマコ?」
マコは目のピントが初め合わなくて誰だか分からなかった。
「私が分かる?」」
マコが茶色の髪がポニーテールであることが分かり、あの人物だと分かった。
「ジェーンさん?」
「そうよ、マコ。あなた撃たれのよ。」
ジェーンがそういうと、マコの腹部を指した。マコは、一瞬にして、自分がどんな目にあったか思い出した。そして、起き上がろうとした。
「だめよ。安静にしていないと傷口が開いてしまうわ!」
「離してよジェーンさん。撃った奴を探して懲らしめてやるわ。私の怒りが収まらない!」
マコは力づくで、ジェーンを振り払おうとした時に扉が開いた。
「マコレット何やっているんだ!」
キースがマコに向かって怒鳴った。マコは、その声にやばいと思った。すると、ハービーとオスカー、ダレンが入って来た。
「まったくもってお前は自分がさっきまで死にかけたことに気づいていないのか!」
マコをキースが叱りつける。マコはキースの目が真剣だったので、戸惑っている。
「えーと、そうなんだ・・・」
「そうなんだじゃない!」
キースがいうと、マコは小さくなった。キースはまるで、小さい子を叱りつけるようにマコを叱っている。その迫力に周囲の者は圧倒されていた。ダレンは、特にあのマコレットを黙らせているキースがすごいと感じざるおえなった。
「だって・・・、頭に来てつい・・・でも、やっぱり腹の虫が収まらないわ!」
すると、キースがため息をついて側にいたジェーンに言った。
「マコレットは、どうも状況を飲み込めてないみたいだ。ジェーン、しばらくマコレットと話したいから二人きりにさせてくれないか。」
マコはキースの話を聞いてちょっと怒らせたかもと思った。ジェーンは、なにかマコにキースが伝えたいことがあると思い、気を使って部屋から出ることにした。その際に、他の3人もつれて出た。その時、ダレンが渋ったがジェーンが出るように強制的に促した。
マコは正直いらだっていた。よりによってキースが相手では部が悪いと感じていた。キースでは、今の自分は負けてしまうと思ったからだ。多分キース以外のメンバーなら出し抜ける自信があった。
「俺は出し抜けないぞ!」
さっきまでマコが思っていたことをキースは見抜くように言った。マコはふてくされた。
「そうね。他のメンバーなら出し抜けると思ったのに・・・。」
「マコレット!おまえって奴は、少しおとなしく寝ていられないのか?」
キースがマコに言うと、マコはぷいっと横を向く。まるで、小さい子がふてくされたときに取る行動と一緒だ。
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