もう一人のドリームナージャ3(操られた貴公子編)

□第6章 マコレット救出計画
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ナージャは、マコがダレンに攫われてからキース、ハービー、ジェーン、オスカーと一緒にどうやったらマコを救出できるか模索していた。ナージャは、いつも以上に頭をフルに使っていた。しかし、ナージャの考えた作戦はこと如くキースによって却下されていた。
「どうしてダメなの?私がメイドになって忍び込んでマコを救出するのよ。」
ナージャがキースに強く言った。キースは、ナージャの頭を軽く本で叩いた。
「どうしてか教えてろうか。そもそもウォール家にどうやって忍び込むんだ?それにその前にウォール家の塀をどうやって乗り越えるんだ?」
キースがこれでもかとナージャの作戦の穴を言ってくる。ナージャは、キースの問いかけに対して必死になって答えようとする。
「それは行けばなんとかなるわよ。」
ナージャは答えにならない答えを言った。キースは、そんな必死のナージャもかわいいと思いながらも半分呆れていた。
「ナージャ、答えになってない。」
ズバッとナージャに言ってしまうので、ハービーもジェーンも言い方がきついと思った。案の定ナージャのダメージは大きかった。
「確かに答えになってないのは分かるでも、マコを早く救出しないとマコがひどい目にあってしまう気がするの。」
「言いたいことは良く分かるけど、助けにいったナージャが逆に捕まってしまいかねない。」
キースがもっともなことを言う。ナージャは、肩を落とす。
「キースが言うのは分かるし、ナージャがいうのも分かるわ。そんなわけで私から一つ提案があるの。」
ジェーンがそういうとバックからメモ帳を取り出した。
「えっへん。数日中にウォール伯爵主催の舞踏会があるそうよ。そこに潜入するってのはどうかしら?」
ジェーンが提案する。
「ジェーンそんな情報があったなら早くいってくれないと。」
ハービーが言った。
「ごめんなさい。キースとナージャの会話を聞いていたら面白くって言い出せなかったのよ。」
「もう。ジェーンたら。」
ナージャは少し怒った口調でジェーンに言った。キースのジェーンを横目で睨んでいる。
(ああ。ナージャはともかくキースは敵に回したくないわ。)
「じゃあ、舞踏会にどうやって潜入するの?」
ナージャは、ジェーンに聞くと、ジェーンが困った顔をした。
「えーとそこはまだ考えてない。」
「ジェーン!!」
周りにいた4人が一斉にジェーンに言った。ジェーンは4人に頭を下げた。
(だから言いたくなかったのに)
「舞踏会に潜入するにはどうすればいいのかだが・・・。」
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