もう一人のドリームナージャ 1 (序章編)

□第12章 奇妙な客
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マコの演奏が終わったときだった。突然後ろのほうにいた客が前に出てきた。マコは、その人物が少し変な気がした。歩き方といいかっこうといい奇妙だ。マコは、なんだか嫌な予感がした。客は、マコに花束を渡そうとする。マコは、花束を受け取らないと失礼だと思い、受け取ろうとすると。その人物の顔を見て驚き身構えた。
「うひひひひ。楽しい演奏会も最悪にしてあげるよ。女騎士殿。」
とその人物が言うと一気に破裂した。破裂と同時にお客さんに液体のようなものがかかりあたりはパニックに陥った。マコは、お客に紛れて叫んだ。
「我闇を切り裂くものなり、契約にしたがい我に力を・・・。」
するとマコのペンダントが銀色の剣に変わった。
「まったく。演奏会が台無し。」
マコは悪態をついた。すると、ナージャが騒ぎに気づいてマコのところに来た。
「ナージャ。危ないから車の中にいなさい。」
マコがナージャに言った。するとナージャはマコに言った。
「マコそんなこと言わないで、私もマコを助けるから。」
マコはナージャの言葉に少し動揺した。
(このお姫様は、まったくもっておせっかいだ。)
すると今度は、ナージャめがけて液体が飛んできた。マコはすかさず剣を一振りしてナージャを守った。
「ナージャ私の仕事なのよ。」
「分かっている。でも、シャドウドールにダンデライオン一座の公演を邪魔されたことは許せないの。」
ナージャの強い言葉にマコは圧倒された。
(ナージャの言うのも一理あるわね。)
実際、団長やおばば、ケンノスケ、リタでさえ得体のしれないものと戦っている。
(このままだとみんなシャドウドールの餌食になってしまう。)
「分かったわ、ナージャ。じゃあ私を信じて。」
「え!」
ナージャはその言葉に少し困惑した。







ジェーンとハービーも得体のしれない液体(シャドウドール)に悪戦苦闘していた。しかし、シャドウドールは、ジェーンになかなか手を出せなかった。とういうのもジェーンは、なかなかの腕ぷっしが強いのと、なんらかの武術を駆使して戦っていたからだ。これにはハービーもどぎもを抜かれた。
「あんた何か武術かなんか習得しているのか?」
ハービーが聞くと。ジェーンはニコリといて答えた。
「小さい頃にお父様に叩き込まれた空手がこんなところで役にたつなんてね。」
ジェーンが答えた時にまた液体が彼女めがけて飛んできたので、彼女は、蹴り飛ばした。それを見たハービーは半分感心したが、半分怖いやつだと思った。
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