もう一人のドリームナージャ 1 (序章編)

□第8章 女騎士
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「さーて、ショータイムといきますか。」
とマコがいうとマコはおもむろにペンダントを取り出し、大きな声で呪文のような言葉を発した。
「我闇を切り裂く者なり、契約にしたがい、我に力を!」
というなり、ペンダントは、まぶしいくらいの光を放ち銀色の剣が現れた。マコは、剣をつかむと侵入者めがけて突進した。
「私の友達をターゲットにしたんだからそれなりの覚悟ができているんでしょうね。」
というとマコは、液体を切り裂いた。液体が切り裂かれると消滅し、侵入者が叫び声を上げる。その隙にマコは、フランシスともう一人のフランシスの体についていた液体を切り裂いて二人を解放した。
「ナージャを頼むね。」
と二人に言うとマコは侵入者に剣を向けた。侵入者は、痛みに悶えている。
「しっかし手ごたえないわね。こんなんじゃ話にならないわ。まったく。」
というと、侵入者がマコめがけてとびかかった。
「マコレット」
とナージャが叫ぶ声がした。しかし、マコは次の瞬間に侵入者を真っ二つに切り裂いた。すると、侵入者は、叫び声をあげて銀色の光と変わりマコの持っていた剣に吸い込まれた。
「まあ、この私に勝とうなんて100億万早いのよ!」
とマコはかっこよく決め台詞を言い放った。その瞬間剣ももとのペンダントに戻った。





しかし、戦いを終えてこんなに複雑な気持ちになるのは初めてだった。なにしろ今回は、傍観者が3人もいたのだから。マコは、二人のフランシスを見てからナージャを見た。
(やっぱり私を怖いと思うだろうな。これでナージャともお別れかも。)
マコはすごく寂しそうな顔をしてナージャを見た。秘密を知られてしまったからには、ナージャにどう説明すればいいのか。
「ナー…」
とナージャの名前を呼ぼうとした時にナージャがマコに抱き付いた。マコは信じられなかった。今まで助けても誰にもこんなことされたことがない。
「ありがとう。私たちを助けてくれて。」
「えっ!!」
マコは動揺のあまり声がでない。
(えーとこういう時どうすればいいのか・・・)
「ナージャが無事でなによりよ。」
マコは、ナージャになんとか伝えた。ナージャの後ろに立っている青年二人は少しマコに警戒しているみたいだ。無理もない普通はそういう反応だ。ナージャが普通じゃないのだ。
「助けてくれたことには、感謝する。少し場所を変えて話をしていいか。」
フランシスではないほうの青年がマコに声をかける。マコは、その青年の言葉に頷いた。
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