もう一人のドリームナージャ12(ドーバー海峡編)

□第1章 消える豪華客船
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それから数日後、マコたち4人は、パリのレストランでハービーとジェーンとともに話していた。
「へえ、これからイギリスに行くの?」
ジェーンが言うと、マコは頷き話した。
「ええ、どうしてもよらないといけないところがあるのよ。」
そう、マコたちはハーコート侯爵家にどうしてもいかないといけなかった。そこで、待ち受けているデイルとマコは戦わないといけなかったし、ハーコート侯爵家を取り戻す必要があったからだ。
「じゃあ、船に乗るってことよね?」
「ええ、もちろんそうだけど。」
ナージャが答えた。そう言うと、ジェーンはモンマルトルジャーナルの新聞を一部取り出した。そこには大きな船の写真が載っていた。
「これは?」
「フランス語分からないならのよね?」
「ええ。」
ナージャとマコが答えるとジェーンは、新聞に載っている内容を読み上げた。
「昨日、ドーバー海峡で、2隻の豪華客船が行方不明になった。当局では、先月から行方不明になっている3隻も含め行方不明者の捜索に全力をあげるって書いてあるの。」
ジェーンが読み上げると、キースが考え込んだ。
「先月にも船がドーバー海峡で行方不明になっているってこと?」
「ええ、そうよ。それも立て続けに3隻も!」
ジェーンが強調して言った。
「しかも、豪華客船ばかりが狙われているんだ。」
ハービーは言うと、ナージャが言った。
「海賊とかに襲われたんじゃないのかな?」
「いや、ナージャそれはないよ。」
隣にいたフランシスが言った。ナージャは、フランシスの方を見る。
「もし、海賊に襲われたとしても、豪華客船をそう簡単に沈没させないし、宝石や金が目的なら、わざわざ沈没させる必要はない。」
「確かにそうね。」
マコがフランシスの言ったことに賛同する。
「ならどうして船がこんなに行方不明になるの?」
ナージャが問いかける。その問いかけにキースが答えた。
「おそらく、なんらかの力によるものかもしれないな。」
「それって、クリスタルかなんかってこと?」
マコはキースの答えに反応して言った。すると、ハービーがマコの方を話しかける。
「キースの言う通り、俺たちももしかしたらと思い、調べてみたんだ。」
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