もう一人のドリームナージャ7(追憶編)

□第3章 使い魔
1ページ/4ページ


「罠って・・あんなに大勢いたお客を一瞬にして消すなんてできるの?」
ナージャが困惑して言った。
「たぶんヘルマンならできるよ。」
フランシスが言うと、マコが頷いた。そして、何かが忍び寄ってくるのをマコは感じ、マコは立ち上がった。
「とてつもない何かがここに来る。キース、フランシス、絶対にナージャを守ってね。」
マコがそういうと呪文を唱え、銀色の剣を手にした。
「マコレット、とてつもない何かって・・。」
キースが言うと、マコは珍しく緊張した声で言った。
「人間じゃないなにかよ。邪悪な気を感じる。」
そういうと、マコの手が震えていることをキースとフランシスが見逃さなかった。二人はマコがこれほどまで恐れているのを見て、ただ事ではないと思った。すると、奥のほうから青黒い光が近づき車両と車両の間にあった扉を破壊した。その迫力にマコが思わずひるんだ。そして、その何かがマコたち4人の前に現れた。その何かは、頭はライオン、尾が蛇で7本生えている。そして、全身が青黒稲妻をみにまとっている。
「なんなのあれ?」
ナージャが言うとマコが答えた。
「ヘルマンの使い魔よ。やばいわねこれは・・。」
そういうと、使い魔はマコにとびかかって来た。マコも使い魔めがけてつっこんだ。そして、剣を振り下ろすが、使い魔が身にまとっている稲妻で跳ね返されてしまった。すると、今度は使い魔がマコに押しめがけて爪でひっかいた。その攻撃がマコにあたった瞬間マコの体の中に電気が流れた。
「あー・・。」
マコはうめいた。すると、使い魔はマコの今度は首にかじりつこうとした。マコはそうわさせないと思い、すぐによける。しかし、つぎの瞬間蛇の尾が伸びマコの両腕と両足に巻き付いた。
「しまった!」
そうマコがこぼした瞬間、電撃がマコの体中を駆け巡った。マコはその痛みのあまりにうめき声を上げ、剣を落としてしまった。
「マコ!」
ナージャがマコの苦しんでいる姿を見て、駆け寄りそうになった。その前にキースとフランシスがナージャを制止させた。そして、キースはフランシスにナージャを任せるとマコの落とした剣を拾い上げ、使い魔の7本の蛇の尾を切った。そして、マコは開放させた。使い魔は、痛みでうなったが、すぐに尾が再生するとまたとびかかってきた。マコは、さっきの電撃を受けたせいかいつものような俊敏な動きができなかった。そのため、キースがマコを抱きかかえてよけた。
「しっかりしろ!マコレット。あんなのお前の敵じゃないぞ。」
キースがマコに一括した。そして、剣を渡す。マコは剣を受け取った。
「でも、やつの体を切っても、効かないじゃない。」
マコが珍しく弱気な発言をしていた。キースは、考えた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ